森岡政務官の発言について
森岡正宏厚生労働政務官の発言が波紋を呼んでいます。誰かが波を起こしているといった方がいいかも知れませんが、どこに問題があるのかよく分かりません。そもそも、敗戦国だけ戦犯が存在するということ自体、東京裁判が裁判に名を借りた報復である証拠です。同時に東京大空襲や原爆投下の責任者が裁かれたのならまだ多少の説得力はありますが、米国にも、そして日本にもほとんどそういう発想はありません。
森岡政務官の発言は極めてまっとうな発言であり、このブログでも前に書いたように、国家というのは今生きている人間だけのものではないのですから、今を乗り切るために先人を冒涜したり、根拠のないことで次の世代に荷を背負わせてしまってはならないと思います。
それにしても不可解なのは民主党の対応です。党首や国対委員長はこの発言で鬼の首でもとったように批判していますが、こちらの方がよほど理不尽だと思います。若手などでも極めて良識的な議員がいるのに党内で問題が起きないのでしょうか。私は党首が自ら靖国神社を参拝し、自民党よりはっきりとした歴史観を打ち出せればすぐにでも民主党政権は実現すると思っているのですが。
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