米国と共産主義
最近話題の本『アメリカはアジアに介入するな!』(ラルフ・タウンゼント著 田中秀雄・先田賢紀智訳 芙蓉書房出版)は新聞記者、大学の教師、国務省職員などをつとめた著者が、戦前に書いたものである。そこには米国民に対する警告が繰り返し述べられている。曰く対日戦争を煽る人間がマスコミなどを牛耳り、扇動している。日本は米国に危害を加えておらず、中国の支援は逆に米国の国益に反すると。
私は日米開戦においてルーズベルト政権の中枢にソ連のスパイがいたことが日米開戦に米国が追い込んだことの最大の要因だと思っていたのだが、事態はもっと深刻だったようだ。戦前の米国に大衆運動としての共産主義が強く根を張っていたとは想像していなかった。
あらためて考えると、当時の日本がやったことは、他の欧米列強に比べて特にひどくはなかったことが良く分かる。なぜ、それが今「世界に類を見ない極悪非道な侵略」にされているのか、誰がそれを指導してきたのか、そして、得をしたのは誰なのか、もう少し冷静に分析してみる必要がありそうだ。
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