国連安保理
国連改革、もっとはっきり言えば常任理事国入りのことが大詰めを迎えているらしい。外務省にとっては悲願でもあり、同省にいる友人も大変な苦労をしているようだ。
しかし、そんなときに申し訳ないのだが、私には正直なところ「何でそんなに一所懸命になるんだ」という思いが払拭できない。
私の記憶に間違いがなければ、金丸信・元副総理は国連を「田舎の信用組合のようなもの」と言ったように思うが、事実であればこれが金丸氏の唯一の業績と言ってもいいだろう。べつに国家をあげてやることではないと思う。
先日の「60年体制研究会」シンポジウムのタイトルになった「日本第一主義」(これは福井義高・青学大助教授の言葉)で何か問題があるのだろうか。中国や韓国が反対しているのを逆手にとって、ここは引き下り、その代わり負担金も中国以下にした方がよほど国益にかなっている。
そもそも、拉致された自国民を取り返すのに話し合いしかない、経済制裁すらできない国が、なんで「安全保障」理事会ので常任理事国になれるのか。それとも、国連が「日本は拉致被害者救出のために軍隊を使うべきだ」と決議してくれればやるというのだろうか。
国際的な枠組みが不要だと言うつもりはない。それに過大な期待をかけてはいけないということである。少なくともこれ以上多数派工作(それは当然、国民の税金を使ったアメをちらつかせてのことだろう)をすべきではないと思う。
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