総選挙結果について
個人的に言えば自民党も・民主党も・郵政反対派も、一部の残念な結果はあったが、自分のかかわっている人たちの多くは当選してくれた。
さて、山ほど報道がされているので、同じようなことは言いたくないが、数字の上で自民党は圧勝したものの、個別の数字を見ると、民主党は民主党なりに善戦しているように思える。前回、ある意味力量以上に数字が出たことの反動とも言える。 民主党の問題はアンチ自民というだけで寄り集った選挙互助会ではこの先に展望はないということだ。小泉総理への支持は、「賛成か反対かは別として、ともかく決断して実行するという姿勢に共鳴した」というところではないのか。民主党が、自らがどういう政党であるのか、アイデンティティーを明確にしていけば、十分に次の勝利を狙うことはできると思う。
私はそのアイデンティティーは、より国家観を明確にした、かつて民社党がよく言われた「自民党より右」というスタンスであるべきだと思う。そのためには、場合によったら党内からさらに多くの脱落者がでるかも知れないが、それくらいの決断ができなければ、先細りは避けられないだろう。選挙のコピーを「民主党を、あきらめない」に切り替えて、がんばってもらいたい。
私自身は民主党の支持者というわけではなく、今回の選挙は選挙区と比例区で自民と民主に分けて投票した。前回の選挙では「また中途半端な二大政党制が落着くのか」と思っていたのが、この選挙で、結果は自民党圧勝でも、政界はさらに流動化することになったと確信している。理念の対立する(それもかつてのような極端な差ではなく)二大政党での政権交代に、少しは近づいてきたのではないか。いや、私たち国民一人ひとりの努力で近づけていかなければならないと思うのである。
それにしても、この勝利を背に、小泉総理は日朝国交正常化を実現しようとするだろう。こちらはこれからが正念場である。
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