トイレ
大変お恥ずかしい話を二つ
3月下旬のことである。特定失踪者家族懇談会で鹿児島に行った。開会の前、少々催してトイレに行った。
所定の作業を終えてふと気がつくと、外で女性の話し声がしている。「掃除のオバサンかな」と思ったが、どうもそうではないようだ。
しまった、と思っても後の祭り、そう出入りは多くないようなので、声が聞こえなくなってから個室を飛び出したが、運悪く洗面台のところに一人、化粧を直していた人がいて、鏡越しに目が合ってしまった。向こうも驚愕の様子だったが、悲鳴は上げられなかったので目を伏せて外に出た。
あのとき騒ぎになっていたら私は痴漢の現行犯でつかまっていたかも知れない。もちろん、トイレをトイレとして利用しただけなのだが。
もう一つ、去年の12月頃だったと思う。九州のある町で宿泊し、夜の11時頃、「しおかぜ」の受信状況を確認しようと、ラジオを窓際に持っていったら、10メートル位も離れていない、隣りのホテルの部屋の窓に女性の影が映っているのである。向こうの部屋は室内を明るくしてあるから外は見えないようなのだが、正直な話、一瞬目が釘付けになってしまった。
もちろん、こちらから見えるということは、窓を開けるか部屋を暗くすれば向こうからも見えるはずである。「覗かれています」などと通報されたら大変なので、何とか理性を働かせ、カーテンを閉め切ったのだが、今考えるとひやっとする。相手が故意に挑発していたらこちらの理性が勝っていたか分からないからだ。大体ホテルの部屋に戻るときはアルコールが入っているからなおさらである。その延長線上にハニートラップというのがあるのかも知れない。いずれにしても、李下に冠を正さずで、誤解を受ける行動は(謹めるものなら)謹んだ方がいいと思います。
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