マッピングリスト
以下は9月5日の調査会定例記者会見で発表した文書です。このマッピングリスト1の中で安達俊之さんのことが色々話題を呼んでいます。今後マッピングリストは様々なカテゴリーのものを発表していきますが、安達さんはアベック失踪の最後(私たちが把握しているうち)のケースでも出てきます。一刻も早く真相が明らかになって、拉致であれば救出しなければならないと思っています。関係各位のご協力をよろしくお願いします。
平成18年9月5日
関係各位
マッピング・リストの発表と情報提供のお願いについて
特定失踪者問題調査会
平素拉致問題解決のためのご協力に感謝申しあげます。
さて、調査会では平成15年1月の発足以来、失踪者の調査を行い、ゼロ番台リスト、1000番台リストの発表等情報を公開して参りました。
昨今、北朝鮮の体制の動揺等もあり、情報の量は増加していますが、年内解決を実現するために、可能な手段はすべて打つことが必要と考えています。そしてそれが私たちだけの力でなしえるものでないことは言うまでもありません。政府機関の責任はもちろんですが、民間でも報道関係の皆様をはじめ、各層のご協力が必要不可欠です。
以上の観点から私たちはこれまでの調査内容を整理し、可能なものは「マッピング・リスト」として今後の記者会見で逐次発表し、少しでも多くの方に理解を深めていただくように努力して参りたいと思います。この発表が契機になり、さらに情報収集や対応が進むことを心から期待しております。各位のご協力を心よりお願い申しあげます。
・マッピングリスト作成の目的
これまで調査の過程で公開可能なものはゼロ番台、そのうち拉致の可能性が高いと思われるものは1000番台として発表してきた。しかし、私たち自身が古川さんの訴訟を通して「政府認定者とそうでない人の差をつけるべきでない」と主張している一方で、1000番台リストにある人とそうでない人の間に、差がついているかのように見える状況になっていることも事実である。そのため、逆に1000番台リストの追加には慎重にならざるを得ず、ある意味自縄自縛とすら言える。
しかし、調査自体は少しずつ進展している。調査会としては、少しでも情報を提供し、これを機会として政府・議会関係者はもちろん、報道関係者、一般国民に至るまで協力をお願いし、また、拉致問題の全体像を知っていただく一助となることを期待するものである。
・マッピングリストの具体的内容
例えば今回の「目撃証言のある失踪者」「朝鮮半島での失踪者」のようにカテゴリー別に発表を行う。今後「看護師の失踪」のような職業別の失踪、「埼玉県川口市周辺での失踪」のような地域別の失踪、「アベック・夫婦での失踪」「1980年代中盤の若い女性の失踪」のような状況別の失踪、また、「政府認定者でもなく、調査会のリストにも載っていないが目撃証言や様々な情報のあるケース」などを整理し、順次発表していく。毎月の定例記者会見のときだけでは間に合わないので、出来るだけ早くまとめ、可能なものから順次臨時の記者会見を開催して発表する。
マッピングリスト(平成18年9月5日発表・文中敬称略)
マッピングリスト1(目撃証言)
安明進 加藤久美子・古川了子・藤田進
(上田英司・松本賢一・山田建治に似た人物も目撃しているが、目撃時の記憶と失踪者本人の年齢や身長等のデータに違いがあり、同一人物であるとの自信はないとのこと。なお、安明進は政府認定者のうち横田めぐみ・田中実・蓮池薫・市川修一・増元るみ子と、政府認定者ではないが、拉致されて北朝鮮に住む寺越武志を目撃している)
呉吉男 生島孝子・(呉吉男は政府認定者のうち石岡亨を目撃している)
権革 徳永陽一郎・斉藤裕・大屋敷正行・松本賢一・生島孝子・国広富子・山本美保・佐々木悦子(権革はこの他に伝聞情報で園田敏子の可能性のある女性の情報を明らかにしている)
金国石 松本京子・斉藤裕
金聖愛 国広富子・古都瑞子
A 日高信夫
B 坂本とし子
C 園田一・園田敏子
D 安達俊之
E 加瀬テル子・布施範行
その他 男性3人、女性1人(ゼロ番台リストですでに名前は公開されているが、事情により誰なのかについては公表できない)についての目撃情報と、木村かほるの可能性のある伝聞情報が存在する。
マッピングリスト2(朝鮮半島での失踪者)
大政由美・中村三奈子
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