BB弾1発16万円
「ピシッ」
音が聞こえたとき、一瞬目が点になった。
何日か前のこと。夜何とはなしにモデルガンのピストルを出してガスを充填し、引き金を引いたところ、入っていないはずのBB弾が飛び出して、よりによってパソコンの画面にあたってしまったのである。BB弾と言っても結構な威力で、見事に液晶にひびがはいった。
いい年をしてモデルガンとは、と思われるかも知れないが、言い訳で書いておけば、いざというときのために拳銃の感触だけでも覚えておくのが目的で買ったもの。実弾の練習はソウルに行けばできる(観光用の射撃場で撃たせてもらえる)ので、当然ながら家では感触だけである。予備自衛官の訓練で使うのは私たちの場合通常64式小銃なので、おそらく実戦で私が持って戦闘に参加することはない。護身用という意味でも実際に使う可能性は拳銃の方が高いのである。
それはともかく、このモデルガン、しばらく出していなかったので弾が入っているはずはないと思い込んでいた(それならガスも入れなければよかったのだが)。しかも、どこに向けてもよかったのに、なぜかパソコンの画面を狙ってしまった次第。まあ、間抜けというかなんというか。自分のミスだから怒るわけにもいかない。
メーカーに聞いたところ、液晶にひびがはいったのであればパネルごと取り替えなければならないので10万円位かかるとのこと。一部墨を垂らしたように黒くなった液晶でなんとか我慢できないかと思ったが、シミが次第に大きくなってくる。予備でおいてあったパソコンをとりあえず使おうとしたのだが、しばらくしてこちらも動きがおかしくなってきた(先週あたり私にメールを送った方で返事がない場合はこのトラブルによる可能性があります。お詫び申し上げます)。
万事休すで、いまさら液晶を取り替えるよりはとパソコンを買い替えた。何だかんだと16万余り。マーフィーの法則にそういうのがあったかどうか知らないが、こういうことの起きるのはだいたい懐具合の寂しいときである。
先日海自のミサイル艇で、入っていないと思った20ミリ機関砲に弾が入っていて誤射するというミスがあった。比べてはいけないだろうが、あれを思い出してしまった。次の訓練のときは気をつけます。こちらはBB弾ではないので。
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