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2006年12月31日

新年にあたって

 あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

 さて、私は一昨年より、「平成18年の内に拉致問題を解決する、それができなければ相応の責任をとる」と約束して参りました。そして、その約束を果たすことはできませんでした。金正日体制は相当窮地に陥っていると思われますが、拉致被害者5人の帰国以降1人も取り返せていません。

 もちろん、このような問題を私一人で解決できるなどと大それたことを考えていたわけではありません。北朝鮮をめぐる全体の流れがその方向に向かっており、平成18年後半で一つの結果を出せるだろうという判断があり、自分としても末端でその一翼を担いたいというのが私の考えでした。しかし、とにもかくにもその約束は実現できなかったのですから、責任は取らなければならないと思っております。

 私がこの「責任」発言をしてから、色々な方から色々なご意見をいただきました。具体的にどうするとは言っていなかったので、様々な憶測も飛んだようですが、私に聞こえてきたのは(1)調査会の役員を辞任するのではないか、(2)自決ないしそれに近い行動をするのではないか、ということでした。

 結論から言えば私が考えているのはそのどちらでもありません。(1)を選択すれば私は物理的にも精神的にも楽になるだけですし、そのような選択をすれば逆に「責任逃れ」になるからです。(2)は、単に憤死したところで何が変わるものでもなく、これまた敵を利するだけです。

 したがって、本年も活動は従前と同様続けて参ります。ただし、拉致問題解決に目処がついたか、目処をつける過程で何らかの形で責任をとることはお約束しておきます。具体的にどういうことなのかは、正直なところまだ決めていませんが、その局面に至って天の声が聞こえるものと思っております。ただ、ことは命がかかっていることであり、形式的な責任の取り方で済むものでないことは当然です。もし私が逃げようとすることがあれば厳しく糾弾して下さいますようお願い申し上げます。

 こうしている間にも拉致被害者であれ、帰国者や日本人家族であれ、一般国民であれ北朝鮮でまた独裁体制の中命を落としていく人が続出しているはずです。時間の猶予はありません。受け身で対応をするのではなく、今年こそ積極的に事態を変えていきたいと思います。

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