認定
松本京子さんのことで「拉致認定」という言葉が飛び交った。
それも少しおちついてきたが、認定は認定でもっと拍車をかけてもらわなければならないのだが、たとえば1週間に1人拉致認定をしたとしても1年で50人余りにしかならない。それどころか9.17以降これまで4年余でやっと2人である。
もし警察の捜査→認定→外交交渉という今のやり方だけで行くならとても間に合わないことは明らかで、別ルートを並行して進めるべきなのは当然である。しかし、例えば認定を警察以外の機関(公安調査庁とか、海上保安庁とか、自衛隊とか)の具申によっても行うとしたら、おそらく警察は黙っていないだろう。あの縄張り意識はどうにかしてもらいたいのだが、警察庁と警視庁は仲が悪く、警視庁は他の県警と仲が悪いなど、警察内部でさえ縄張り意識がはびこっているのだから、自力でそれを克服するのは難しいのかも知れない。私たちが全国で接する警察の人たちには頭が下がる程一所懸命にやっている人も少なくないのだが、組織となると個人の思いだけでは動かないようだ。実力を持った権力機関であるだけに、根は深い。
ところで、私たちはこれまで「拉致被害者として認定」というのにばかり気をとられていたが、「拉致加害者として認定」することはできないのだろうか。認定の対象はただ1人、金正日である。金日成を入れてももちろんいいだろうが、死人に口なし、こちらはすべてが終わった後で歴史の中で断罪されればいい。とりあえず金正日を「拉致加害者として認定」し、その権力の解体を目指す。これが拉致問題解決の最短ルートであると思う。
これなら1人だけだから直ぐに終わる。警察や政府がやらないなら私が勝手に「認定」してもいいのだが。
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