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2007年3月24日

お願い

以下は3月22日の調査会定例記者会見で発表した文書です。趣旨に賛同され、ご協力いただける方がおられましたら幸いです。

                      「しおかぜプロジェクト」への再度ご協力のお願い

拝啓 平素は調査会の活動にご協力賜り誠にありがとうございます。

 さて、調査会では一昨年(平成17)年10月より、北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」を開始し、1年半にわたって放送を続けてきました。平成18年1月からは、単に情報を送るだけにとどまらず、拉致被害者等の情報を収集する活動も加え、「しおかぜプロジェクト」として続けています。

 また、情報発信も短波放送に加え、4月からは北朝鮮に風船を飛ばしそれに付けたビラを散布する活動も開始する予定になっており、現在準備を進めています。このビラの中には初めて、情報提供者に対価を支払う旨記載しており、短波放送との相乗効果で拉致被害者の情報が出てくることを期待しています。

 しかし、この情報収集というのは極めて難しいもので、情報の中には金目当ての嘘、こちらを攪乱するための偽情報なども少なからず入っています。情報収集のための資金を提供しても、思い通りに情報が得られるわけではありません。また、情報提供者の安全の確保などのために、誰にいつ、いくら渡したかなど、詳細については基本的に明らかにできないのが実情です。しかも、言うまでもなく一定の資金がなければこの活動はできません。  私たちは様々な形での情報収集を行っていますが、ヒューミントと呼ばれる人間を媒介にした情報活動は拉致被害者情報収集のためにどうしても必要です。

 そこで、あえて、次のような前提のもと、資金の提供をお願いする次第です。

1、いただいたカンパの大部分は無駄になります。

2、使途等についての情報は基本的に秘密にせざるをえません。従って総額はともかく、個別の明細発表はできません。

3、調査会の平成18年決算でもお分かりのように、短波放送に関わる費用以外は「しおかぜプロジェクト」として別立てにしておりません。従って、いただいたカンパは一般会計に入れて使わせていただきます。

 このような形でカンパをお願いすること自体、無謀な話であるのは十分に承知しております。また、私たちは6者協議の合意に反対して政府からの支援を返上しましたが、その一方でカンパを求めるのはおかしいというご意見も当然あるものと存じます。
 しかし、その上で、どうしてもこの活動はしなければなりません。今必要なことは直接北朝鮮の中に情報を入れ、北朝鮮の中から情報をとってくることです。時間の余裕はありません。どうやって不正をしていないことを証明するのかと聞かれれば、「信じてください」と申し上げるしかありません(もちろん、監査はしてもらっていますが、公表できるわけではありませんので)。ご批判は後でいくらでも受けますが、6者協議の合意以降、北朝鮮へのエネルギー支援や制裁解除、体制保障など拉致問題解決に逆行する流れができつつあります。事態を打開するためご協力を賜りますよう、伏してお願いする次第です。
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調査会振込口座(郵便振替)00160-9-583587  特定失踪者問題調査会

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