バルーンプロジェクトご報告(続)
以下は調査会NEWS 484(19.3.11)に書いたものです。なお、メールニュースでは冒頭が「今日送ったビラ」になっていましたが、これは「昨日」の間違いですので、下は直してあります。写真は基督北韓人連合の事務所で袋にビラを詰めているところです。右は李民復代表。飛ばしているところの写真がないのは残念ですが、
昨日送ったビラの内容は次の通りです。内容は荒木が基督北韓人連合の李民復代表と相談して、できるだけ北朝鮮の人に受け止めやすい内容にして作成しました。
(表)
北朝鮮に拉致された皆さん、北朝鮮に行って自分の意志で戻れなくなった皆さん。これまで関心を持たず、救出できず申し訳ありません。遅ればせながら日本では拉致被害者、在日朝鮮人、日本人妻と日本国籍者家族、政治犯収容所、脱北者など北朝鮮人権問題を解決しようとしています。2006年には日本の与党と野党が一致した決定で「北朝鮮人権法」が通過しました。そして北朝鮮のミサイル発射と核実験で同盟国だった中国、ロシアの賛成の下に国連対北制裁が決議され、金正日政権に対する圧力が加えられています。私たちは毎日北朝鮮に短波放送「しおかぜ」(パダッパラム)で拉致並びに失踪者の名前を公開し家族、友人たちが捜す切ない思い、北朝鮮と国際情勢を朝と深夜30分ずつ1時間日本語、朝鮮語、英語、中国語で放送しています。北朝鮮当局の妨害電波で時間と周波数は変わることがあります。一方ビラも送っているのでこれを見て日本に多角的な方法で情報を送ってください。そうしてくだされば皆さんが自由に生きていけるように最大限最後まで努力します。
※本文は朝鮮語で、この下に日本語で「北朝鮮に拉致された開さん・北朝鮮に入って戻れなくなった皆さんへ 特定失踪者」と書かれています。「開さん」は「皆さん」の間違い、「特定失踪者」は「調査会」の部分が抜けていますが、これは韓国で作ったためこうなってしまったようです。
(裏)
愛する北朝鮮の人民と幹部の皆さん!
在日同胞たちは純粋な祖国愛で祖国に行った愛国者、その中に愛と家族のために同行した日本人妻たちもいます。、先進国日本に暮らして飢え死にするほど厳しい北朝鮮で生きていく苦痛は誰よりも大きいはずです。さらに大きな苦痛を受けている人は工作員によって拉致された被害者です。彼らを忘れられずその家族と日本政府と市民団体が積極的に立ち上がってすべての方法を尽くして救出しようとしています。皆さんもご存知のように金正日政権は必ず滅びます。統一後歴史の前で、人民の前で復讐を受けるような情けない人間にはならないでください。拉致被害者を知っている幹部の皆さん、人道主義的に協力して下さい。統一後皆さんを絶対に忘れません。拉致被害者の写真、手紙、録音テープ、仔細な人的事項に大しては1000ドル、価値によっては1万ドル以上の保証もすることができます。
※この下に調査会の私書箱、ファックス、電話番号が記載されています。
印刷された枚数は正確には18400枚だったそうです。昨日およそ1万枚が飛ばされましたが、残部も近々北朝鮮に送られ、さらに追加印刷され基督北韓人連合のビラとともに続けて北朝鮮に送られる予定です。
ーーーーーーーーーーーーーー
今日はまだソウルにいますが、警察にマークされており、昨晩も若干尾行されました。まあ、韓国でも、風船でビラや物資を送るのは昔は政府がやっていたことで、政府の中にも抑えるのに内心では否定的な人も少なくないのと、そもそもビラを飛ばすのを止める根拠法が存在しないので、静かにやる分にはそれほど強力に封鎖されることはないようです。
しかし私が行って派手にやると当局も抑えるしかないということで、残念ながら今日は入国目的で書いた「観光」を実施することにしました。現地には朝鮮戦争前に北朝鮮の土地だったときの労働党舎の跡などもありますので、昨日行った鉄原の、できるだけ北朝鮮に近いところまで行って様子を見てみようと思います。ついでに北朝鮮に浸透してビラでも置いてこれればそれにこしたことはないのですが…。
| 固定リンク