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2007年4月17日

鉄ちゃん

いつの頃からか鉄道ファンは「鉄ちゃん」と呼ばれるようになった。昔は鉄道写真を撮ることを仲間内で「鉄ちゃんする」と言っていたのだが、今は市民権を得た(?)ようだ。

 この言葉には多分に嘲笑の意が込められており、まあ、言われている方もそれを結構楽しんでいる風がある。5月号の「諸君!」の座談会(酒井順子さん、宮脇灯子さんと女2人男1人の)で関川夏夫さんが「隠れキリシタン」と言っているが当たらずとも遠からずである。

 大体鉄ちゃんというのはホームに立っていたり、電車に乗っていても分かる。カメラを出したりしていなくても、目つきというか、オーラというか、そういうのが普通の人と違うのである。そして、そういう同類がいると、つい恥ずかしくなってカメラをしまってしまったりする。本当に変な人種だ。

 私は拉致の救出運動を始めてから、「趣味を断とう」と決心し、それまで持っていた模型も大部分人にあげてしまった。しかし、数年前に「これは拉致の解決だけで終わることではない。国全体を直していかなければならない」と考えてから、結局再開している。もっとも写真を撮りにいったりすることはほとんどできず、模型も極めて遅々とした歩みなのだが。

 それでも今机の前に飾ってある模型を数えたらこれだけで23両あった。これに見入っていると家族から呆れられるので、一人だけになったときにじっくり眺めるようにしている。やはり「隠れキリシタン」なのかもしれない。

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