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2007年4月18日

暗殺

 長崎市の伊藤市長が暗殺された。狙撃直後に心肺停止ということだから、事実上即死に近かったのだろう。つきなみな言葉しかもうしあげられないが、心よりご冥福をお祈り申しあげたい。
 ちょうどアメリカではバージニア工科大学での韓国人留学生の銃乱射事件が大きな衝撃を与えていた。私も招集されれば銃を保持し、あるいは撃つことを命じられる可能性があるだけに、これらの事件は重く受け止めざるをえない。
 マスコミなどでは「このようなことはあってはならない」という言葉が乱舞する。まったくその通りである。ただ、一つだけ申しあげれば、「あってはならないこと」であっても、政治家には「ありうること」だということだ。議員を目指す人は、その点だけは覚悟をしておいた方がいいと思う。
昭和50年代後半、 20代の駆け出しの頃、国会を歩くと、国会議員というのは自民党から共産党まで、後ろから見ていても何か違った。オーラのようなものを感じる人が少なくなかった。自分が若かったせいもあるのかもしれないが、やはり戦争体験のなせる技か、凄みがあったのである。今の政治家にそういう人が少ないのは、こちらが歳を取ったせいもあろうが、やはり「死線を越えて」といったような体験のない人が多くなったからではないか。
 もちろん「あってはならないこと」なのだが、「ありうること」として政治をやってくれれば、もっと真剣な政治になるのではないかと思う。

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