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2007年7月10日

矢倉さん関連情報

以下は調査会ニュース532号(7月9日付)で流した情報です。

矢倉富康さんと思われる人物の写真について

 先日、最近平壌を訪れた日本人の撮ってきた写真の中に矢倉富康さんによく似た人が写っているとの情報があった。確認した結果写真の人物が矢倉さんである可能性は極めて高いと考えられる。政府はただちに事実の確認を北朝鮮に対して行うとともに、本人であると確認されればただちに原状回復を図るよう求める。
 これまでの経緯は次の通りである。

1、調査会妹原常務理事のもとにこの3月、「矢倉さんの写真を持っている」との情報があった、確認をしようとしたが、結果的には情報源の問題で確認できずに終わった。

2、これとは別に、調査会としては矢倉さんに関し周辺の状況の調査により拉致の可能性が高いという認識を持つに至り、6月6日の調査会記者会見の折、同日付で同じ米子で失踪した古都瑞子さんとともに1000番台リストに切り替えたことを発表した。

3、先週になり、さらに2カ所からの情報で、3月に北朝鮮を訪れた日本人が平壌で写した写真の中に矢倉さんに似た人物がいるとの情報があった。そのうちの一つはミニコミに掲載されたものであり、情報提供者保護の関係から具体的なことは明らかにできないものの、写真の人物が矢倉富康さんである可能性が極めて高いという結論に達した。

4、4か月前(写真の日付は3月15日)に写した拉致被害者の写真が出ることは常識的には考えにくく、北朝鮮側の意図及び状況等についても、逆情報や情報戦による国論の分断など、さまざまなことが想定されるが、いずれにしても政府は(1)北朝鮮当局に対し、その写真の人物が矢倉富康さんであるかどうか確認すること、(2)確認された場合は即刻原状回復を図ること、を直ちに行わなければならないと考える。

5、昨日、これとは別の報道で脱北者が収容所の中で日本人拉致被害者を見たとの情報が明らかにされていた。政府は一つひとつの情報をおろそかにすることなく、直ちに救出をするために何が必要か、しっかりと考えて実行していただきたい。特に各党は今週公示される参議院選挙においてこの問題をはじめとする拉致問題を取り上げ、対処方針を明らかにされるよう切に望むものである。調査会としては明日にも政府・拉致議連及び与野党にこの文書を発送し、要請と代える予定であり、その後も可能な限りアピールをしていく。

6、なお、これまでも「労働新聞」の写真に寺越武志さんと思われる人物が写っていたり、北朝鮮で制作されたビデオに蓮池薫さんら拉致被害者と思われる人が写っているなどのケースがあり、訪朝した日本人(報道関係者も含め)が写した写真やビデオの中に拉致被害者が写っている可能性もある。思い当たる方々にはぜひ再度お手元の写真やビデオをご確認いただきたい。

     平成19年7月9日
特定失踪者問題調査会    
代表 荒木和博

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