李明博当選
李明博48.7%,鄭東泳26,1%、李会昌15.1%、与党も選挙戦当初よりはだいぶ追い上げたが、それでも得票率で20%の差があってはどうしようもない。逆に言えば大統領中心制で絶大な権限が集中する韓国でこれだけ与党が負けるというのは、いかに現在の大統領が国民から見放されているかの証明である。李会昌と合わせて3分の2の得票というのは圧倒的な民意と言ってよい。
李明博という人はそれほど思想的に固まった人ではないと思うし、ハンナラ党の中にも左翼はいるからそう急に政策が変わることはないと思うが、少なくともこれで韓国の保守派や、脱北者の人たちは息を吹き返すだろう。当然様々な形で報復が始まると思う。それはおそらく今の大統領にも至るだろう。
テロ支援国家指定解除をしたくて仕方ない米国ブッシュ政権に日本がブレーキをかけているうちに韓国は保守系の大統領候補が当選した。2000年に金正日がクリントン訪朝を夢見て、その手前で挫折したのと同じ状況ができつつある。日本にとってはこの地域でイニシアチブをとっていくために絶好のチャンスであると言える。
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