「小銃」続き
この一つ前の「小銃」で「憲法のない国でも軍隊はあり、軍隊はないけれど憲法があるという国は寡聞にして知りません」と書いたところ、「アイスランドやコスタリカなど27カ国は軍隊がない」とのご指摘を受けました。
確かに一寸言葉足らずでしたが、この場合の「軍隊」は、外国の侵略に対して対抗する任務を持ち武装した公的機関という意味です。アイスランドやコスタリカのそれにあたる機関が、もし外国から攻めてきた場合にどの程度役目を果たせるのかは分かりませんが、ともかくその努力はすることになるわけで、警察しかなければ警察がその役目にあたるのでしょう。この見方からすれば自衛隊は立派な軍隊です。もっと小さな国で、特殊な理由で全くそういうものがない国というのがあったとしても、少なくとも一般論にはならないでしょう。
「自衛隊は軍隊である」という言い方には現役の自衛官やOBの方から反論されることも多く、確かに法的不備(通常の軍隊なら法律で「これはしてはいけない」となっているのに、自衛隊の場合は「これはして良い」という範囲しかできないことや、軍法会議がないことなど)等、他国の軍隊と異なる点も少なくありません。しかし、それでも自衛隊は軍隊です。それを変にごまかすから自衛隊の内部にも、政治にも歪みができるのだと思います。
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