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2008年4月 3日

上映中止

 靖国の映画の上映が中止になったということで騒ぎになり、総理大臣までコメントしていますが、上映中止といえば私が思い出すのは「樺太1945夏−氷雪の門」という映画です。終戦後、ソ連軍によって蹂躙される樺太で真岡郵便局の電話交換手たちが最後までその職場を守り、自決していくという映画でした。今でもときどき上映されることがありますが、二木てるみや岡田可愛他、結構豪華なキャストの映画で、作りもしっかりしたものでしたが、劇場上映はごく一部にとどまったと記憶しています。ソ連からの圧力がはたらいたようです。

 民社党にいた当時、この映画の上映運動をやったことがあり、党本部には購入した16ミリフィルムがありました。今は破棄されてしまったと思いますが、残しておけばよかったと悔やまれます。もしどこかに残っていたら一度上映会でもしようと思いますが。

 今回のことは左翼にとっては絶好の材料でしょうが、おそらくそういう人の中には「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書採択、というよりその存在自体を否定しようとした人もいると思います。表現の自由を守れと言うなら自分と立場の違う勢力の表現も守らなければいけないと思います。

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