« 「再調査」の延期? | トップページ | 選挙 »

2008年9月13日

総理・官房長官らはなぜ特定失踪者家族には会わないのか

 以下は9月12日付の調査会NEWS 684号に書いたものです。

 今回の集まりでは私たちは平沼議連会長に、政府宛の署名を議連で預かっていただき、提出の労をとっていただくことをお願いしました。平沼会長は快諾して下さいました。

 もともと署名は総理宛なのですが、政府には絶対に特定失踪者家族に会わないという方針でもあるのか、安倍内閣当時塩崎官房長官が1度会ってくれた以後は対策本部の総合調整室長より上の人は一切会おうとしていません。古川了子さんの認定を求める訴訟では政府は認定未認定で差別はしないと表明したにもかかわらず、です。

 実際、先週特定失踪者家族の有志が中山大臣への面会を要請したときも「多忙」を理由に断られています。私たちとしては、調査会の人間が関わらなければ何か違う対応があるのではないかと思ったのですが、結局何も変わりませんでした。昨日は中山大臣は家族会の人たちに会っていますが、突然暇になったのでしょうか。

 いずれにしても、こういう状態では文字通りらちがあきません。そのため、議会を通じてという方針にした次第です。平沼会長・西村幹事長とも、しっかりとその意志を受け止めてくれました。どうかこのブログの読者の皆様も世論のバックアップをよろしくお願いします。

■昨日平沼議連会長・西村幹事長と特定失踪者家族が面会・要請

 昨日11日、平沼赳夫・拉致議連会長及び西村眞悟・幹事長と特定失踪者家族の面会・要請が衆議院第2議員会館の会議室にて行われました。ご家族は北は青森から南は鹿児島まで、26家族34人が参加。それ以外に出席できず手紙・要請文書等を託された方が7人おれらました。参加者の中には拉致議連の会員であり、同時に特定失踪者七條一さんの弟でもある七條明衆議院議員もおられました。

 参加者からは自己紹介を兼ねた挨拶とあわせて要請文書・手紙等が直接平沼会長に手渡されました。平沼会長・西村幹事長ともに立ったままで全てのご家族からの挨拶・要請を受けられました。

 その後ディスカッションを行い、1時間の日程を若干オーバーして面会・要請は終わりました。会長・幹事長ともに終始熱心に話を聞き、また答えておられました。なお、この折、政府を届け先として行っている署名が、現状では総理・官房長官などに直接手渡すことができない現状のため、拉致議連に託す形で渡させていただきたい旨お願いし、平沼会長も快諾されました。署名を集約した後に議連の総会ないし役員会の場でお届けしたいと思っています。

 その後ご家族の記者会見、調査会の定例記者会見が行われましたが、会見では主に先日のニュースでお知らせした辻出紀子さんのことについての発表が真鍋副代表から行われました。失踪に関するデータは会場では配布しましたが、メールニュースにテキストデータが間に合わなかったので、次号ないしその次のニュースでお知らせします。

 その後昼食を挟んで懇談会に移り、ご家族から調査会への様々な質問、意見とお答え、意見交換などが行われました。地方自治体との関係、地元政界の対立関係への対処、署名の方法等様々な話が出ました。情報の公開をどのようにするかについても議論が行われましたが、これまで調査会として、不確かな情報についての扱いについてはケースバイケースで、確度が低いとしてご家族に伝えていない情報もあるのですが、ご家族の側からは「確度が低いものは低くても構わないのでできるだけ公表してもらいたい」との意見が多かったように思います。私自身がメモを取っている余裕がなかったので今後内容を整理し、可能なものはできるだけ早く実現していきたいと思います。このメールニュースでも逐次発表できるものは発表していきます。(荒木)

|

« 「再調査」の延期? | トップページ | 選挙 »