Mac
そもそも調査会は時代に逆らっているのかどうか、煙草吸いの迫害されているこの時代に、ほとんどのスタッフが仕事をしながら煙草を吸っている。私は吸わないが、人の吸うのは別に構わないし、これだけ嫌煙権が騒がれると逆に「吸いたいんだったら吸わしてやればいいじゃないか」と思うくらいである(そのかわり喫煙者の配慮で空気清浄機が3台置いてあるが)。ビルの外まで出ないと煙草が吸えない人からすれば「地上の楽園」だろう。
もう一つひねくれた話。調査会の事務所の中ではパソコンはMacの方が優勢である。私もPowerBook150以来のMac使いである(このパソコンを今知っている人は相当の通だと思う)。したがって時にはPagesなどという、おそらく大部分の人はそういうソフトがあることも知らないで死んでいくだろうワープロソフトで作った文書も出てくる。Windowsが優勢になるとなおのことMacを使いたくなるというのも性格のなせる業か。私自身大学は全部Windowsになってしまったので使わないわけにもいかず、併用しているが、やはり使い勝手はMacの方がはるかに良いと思う。
デファクトスタンダード、つまり市場のシェアを独占したものが基準となるというのがパソコンの世界であり、したがって結局マイクロソフトのWordやExcelが使えなければいけなくなるという現実は何とも悔しい。特にWordに至っては勝手に文書を校正しようとするのが気に入らない。ビル・ゲイツの顔を思い出しながら「お前なんかに日本語を直される筋合いはない」とつぶやくのである。もし日本が大東亜戦争に勝っていれば今頃アメリカ人に「一太郎」か「EGWord」(Macのワープロソフト)を使わせていたかもしれないのに。
それはともかく、このデファクトスタンダードというのは曲者で、経済を初め、ある意味世界全体がこれに振り回されている。グローバリズムとか規制緩和というのはそれにあたるのだろうが、本当に吟味した上でのことではない。「長いものに巻かれろ」という意識が結局個性を摘み取っているのではないか。あえて少数派になることが今の時代こそ必要なように思う。もっとも、民社党の支持者になったときから私自身がそういう運命なのかもしれないが。
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