北朝鮮難民救援基金の東京弁護士会人権賞受賞パーティーに参加して
※本日1月13日付の調査会NEWS 739号に書いたものです。
すでに報じられていますが、北朝鮮難民救援基金(加藤博理事長)が東京弁護士会の2008年人権賞を受賞しました。昨日13日、都内で受賞を祝うパーティーが行われ私も参加してきました。
参加者は北朝鮮人権問題だけをとっても守る会、家族会、各地の救う会、脱北帰国者や韓国から人権運動家の金尚憲さんさら多彩なメンバーがかけつけました。また、中国の民主化運動を行っている方々やミャンマーで政府から弾圧されている少数民族の方々も参加されました。
脱北者支援民団センターの代表である呂健二・民団副団長はスピーチの中で奥様のお姉さんが帰国しており数年前に北朝鮮の元山で亡くなられたことを話されましたが、脱北帰国者の参加者の中で元山出身の方がおり、偶然にもお姉さんを良く知っておられたとのことでした。この会の思わぬ収穫だったと言えるでしょう。実は私も終戦直前に北朝鮮の咸興で家族に最後の葉書を送って行方不明になった伯父がいるのですが、戦後もし少しの間でも北朝鮮で生きていたとしたら脱北者で知っている人はいないだろうかと思ってしまいました(軍人として行っていたこともあり、その可能性は限りなくゼロに近いのですが)。
ところで私自身、スピーチの中でお話ししたのですが、例えば呂代表とは地方参政権問題で立場が違いますし、参加している人たちにはこの問題を離れれば全く異なる立場の人もいます。しかし、そういう人たちが集まって、北朝鮮の民主化、人権状況の改善のために努力をするというのは素晴らしいことであり、それこそが自由の強さ、民主主義の強さであると思いました。
今回の受賞は法律家の会の弁護士の皆さんの努力の賜でもあります。様々な立場の人たちが現実を見て、「これはどうにかしなければならない」という思いから取り組む、もちろんそのやり方も様々ですし意見の対立もあるでしょうが、常に空想の世界に逃避しない、現実の問題に取り組む努力をしていれば道は開けるのではないか。パーティーに参加してそんなことを思ったのでした。
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