あけましておめでとうございます
※以下は元旦付の調査会News733号に書いたものです。
色々ご心配をおかけしましたが、北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」はお陰様で当分の間は現状の放送を維持できる状況になりました。現在は人権週間の特別番組及び新年の特別番組を放送していますが、編集等の作業を一人でやっている村尾理事が年末体調を崩しながら何とか放送にこぎ着けたものです。日本国内でもお聞きになれる方はぜひ聞いてみて下さい。また、ご支援いただいている皆様、電波を送って下さっているKDDI八俣送信所の皆様を初めとする関係者の皆様に心より御礼申し上げる次第です。
また、「しおかぜプロジェクト」は短波放送だけではなく、ビラを北朝鮮に送る「バルーンプロジェクト」と北朝鮮からの情報収集なども重要な活動です。バルーンプロジェクトはまた新たなビラを作成し、韓国のNGO、基督北韓人連合のご協力をいただいて北朝鮮に送り続けます。情報収集については現在こうしているということの報告はできませんが、明らかにできることは定例記者会見などを通じて逐次お知らせして参ります。最近、私たち自身にとっては当然と感じていることでも実際には多くの方がご存じないことが意外とあることを実感しており、繰り返し情報の提供を行っていくことにも努力して参る所存です。
ところで、年末何人かのご家族からお手紙等をいただきましたが、そこから感じたことはこれまで以上に強い切実さでした。あらためて「時間がない」ということを実感しています。今の構造、今の常識のままではいけないということを痛感している次第です。北朝鮮の地では今も極寒の中で凍えている人々がいます。そしてその地に私たちの同胞がいます。思想信条を超えてこの状況を変えていかなければならないと確信しています。
私自身はかつて「平成18年末までに拉致問題を解決する。それができなければ責任を取る」と言ってきました。すでにそれから2年が過ぎてしまいました。まだ責任を取らせていただく機会には恵まれませんが、あらためてこの言葉を思い返し、新年の活動に臨む所存です。今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。
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