憲法
まあ、これはまだ頭の中がまとまっているわけではないのですが、今の憲法は言うまでもなく占領中に占領軍の命令によって作られたもので、それだけでも無効とは言えるでしょう。さらに、「9条の会」などの皆さんが守ろうとしている9条も、警察予備隊ができた昭和25年からもう破られているとも言えるわけで、海上保安庁の掃海部隊が朝鮮戦争にも参戦し、戦死者も出ていることを考えると、そもそも憲法を守るとか、憲法を変えるということにどれだけの意味があるのだろうかと思っています。
いわゆる「護憲」の立場をとる人も、もはや「9条に違反するから自衛隊をなくせ」とは言いません。非武装中立など夢物語であることはとっくの昔に分かっています。しかし、9条を読めばどう考えても自衛隊は違憲です。違憲の自衛隊が憲法を守るというのも明らかな論理矛盾でしょう。もし、本当に憲法と現実を合わせようとするなら憲法を変えて軍隊の存在を認めるか、自衛隊をなくすしかないはずです。しかし今、どちらもできない状態で半世紀以上が過ぎています。それでできているなら憲法はどうでも良いとも言えるのではないでしょうか。
そう考えると今の憲法は、「そういうものがある」という程度の認識をした上で、現実にどうすべきかということを考えて行動した方が良いように思います。改憲で膨大なエネルギーを使うより、「戦争に負けるとこういう憲法を押しつけられる」という、自戒の念を込めた無形文化財、あるいは「世界遺産」(そんなことを言っていた芸人がいましたが)のようなものとしてそのまま保存しておくのはどうでしょう。私の趣味で言えば、「廃線跡」歩きというのは一つのブームにもなっていますので。
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