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2009年8月18日

左派

 小沢前代表も参加した民主党の集会で党旗を作るために国旗を2枚切り貼りしてつなげたとのニュースが流れてきました。誰がやったのか知りませんが、少なくとも「国旗を切ってもかまわない」という認識があるからこういうことになったのでしょう。

 しかも党首討論会で麻生総理に指摘されると鳩山代表は「われわれの神聖なマークなので、きちんと作られなければいけなかった」と答えたとのこと。神聖なのは国旗であって党旗ではありません。私は旧民社党の人間として民社党の党旗、マークに今でも誇りを持っていますが、「神聖」というのはそう簡単に使うべきではないと思います。

 民主党には旧民社党の仲間が中央地方に多数おり、私自身政権交代への期待は、保守派の方々よりは強いと思います。しかし、その私でさえ解散以降聞こえてくる話は「本当に政権交代して大丈夫なのか」ということばかりです。

 戦後政治の中で、初の社会党政権である片山内閣を潰したのは党内の左派でした、昭和35年に民社党が結党されるのももともとは左派による右派攻撃が発端でした。細川連立政権の後を受けた羽田政権が短命に終わった理由の一つは社会党が自民党とくっついたことでした。

 政権選択の選挙である今回総選挙(本来は総選挙はすべて政権選択の選挙なのですが)で、国民に不安を抱かせているのはことごとく左派的な政策や幹部の発言、行動です。民主党の中に自民党よりまともな議員は何人もいるのですから、もっとそういう人が声をあげて、党の舵取りをしていってもらわなければ、仮に今回政権を取れたとしても片山内閣の二の舞になってしまう可能性すらないとは言えません。

 小沢一郎・前代表のやり方は「一番左と手を組めば途中は皆付いてくる」というものなのでしょうが、数がすべてというやり方は結局失敗します(小沢さん自身のこれまでの政治家としての道のりを見れば一目瞭然です)。

 民社党は昭和50年代前半、労働組合の中で左派との対決が一段落し、闘いを忘れていきました。その結果が昭和60年以降の党勢の衰退でした。国際的にも第二次冷戦とも言える状況の中、もう一度左派との闘いに目を向けるべきではないかと思います。それが明確になれば民主党政権は放っておいても転がり込んで来る(自民党があの調子ですから)と思うのですが。

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