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2009年10月 8日

共通の教科書?

 岡田克也外相が外国人特派員協会での講演で、「村山談話でもアジアの一部に納得しない人がいるから行動で示すべきで、将来の理想では日中韓の共通の歴史教科書を作るべきだ」という趣旨のことを語ったとのこと。まあ、あきれるというより失笑を禁じ得ませんが、おそらく民主党の中からこれを問題視する声は出ないでしょう。参議院の補選もあり、選挙にマイナスになることは一切封じられるはずだからです。

 だから、これについては外からもっと批判をしなければなりません。村山談話に納得しないのは「アジアの一部」以前に日本国民に少なからず存在するのであり、日本の政治家である以上それを無視することは許されないはずです。それに、日中韓共通の歴史教科書など、どんなに無理をしてもできるはずはありません。まあ、中国は逆に、「日本軍国主義に合わせた歴史教科書にさせようという陰謀ではないか」と思っているかも知れませんが。

 何はともあれ、岡田さんは「日中韓共通の歴史教科書」と言う前に、まず自分の党に共通の(連立3党ではなく、民主党だけで良いので)綱領でもつくるように努力したらどうでしょう。自分の党の理念も一致できないのに共通の教科書というのちょっと無責任ではないでしょうか。

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