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2009年12月15日

習近平と小沢一郎

 羽毛田長官へ「辞表を提出してから言え」というのも問題ですが、それ以上に問題だと思うのは、つい先日もウイグルでの騒乱に関し問答無用の死刑執行を行い、また拷問や監禁も含めさまざまな弾圧を加えている中国共産党の人間を天皇陛下の日程を無理してまで会わせようとしたことです。米国が中国の人権問題に目をつぶっている今こそ日本がしっかりとした姿勢を持っていなければならないのに、このようなことは許すべきではありません。30日ルールの問題はもちろん大事でしょうが、それ以上に根本的な問題から目を逸らしてはいけないと思います。

 このことでなぜか思い出すのは無差別爆撃で多数の日本国民を虐殺した米国のカーチス・ルメイ将軍の叙勲のことです。ルメイは航空自衛隊の発展に寄与したとの理由で(実際は何もしていません)昭和39年勲一等旭日大綬章を授与されます。元航空幕僚長であった源田実参議院議員と小泉純也防衛庁長官からの推薦によるものといわれています。

 明らかに国際法違反である無差別爆撃を指揮した人間で、日本が戦争に勝って「ワシントン裁判」でもやっていれば絞首刑にでもなっている人間に勲一等というのは当時も非常に問題になったようです。通常は直接天皇から勲章を渡されるのですが、昭和天皇はルメイとは会わなかったそうで、御自身のお気持ちも、周囲もそういう思いだったのでしょう。政治のごり押しということです(この場合真珠湾攻撃の航空参謀で元航空幕僚長である源田がやったということですから、軍・自衛隊にも責任があると言えるのかも知れません)。

 二つのことには関係はないのですが、何となくつながって感じられます。

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