コントロール能力のあるシビリアンを
日米共同訓練の開始式で44連隊(福島)の中澤剛連隊長が「同盟は、外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものでもない。」と述べたことに関して、北澤防衛大臣が「現場の指揮官が政治や外交という高度な国家意思に言及している部分がある」として処分する意思を明らかにしたとのニュースが流れています。
このニュースは中澤連隊長を直接知っている元自衛官の知人から知らせてもらったのですが、何でこんなことが処分の対象になるのか全く分かりません。私は面識がありませんが中澤連隊長は人格識見共に優秀な人だそうです。
この発言がシビリアンコントロールの観点から「整理」される必要があるというなら、それ以前にまず総理や防衛大臣がコントロールするに値する能力と識見を持ってもらわなければなりません。シビリアンコントロールというのは政治が軍事を責任を持って動かす。つまり開戦と停戦・終戦の決断を政治が行うということで、その自覚を持たない政治家や官僚がコントロールするというものではないはずです。
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