敬礼
連休中に映画「太平洋の奇跡」を見てきました。比較的地味な映画にも関わらず映画館はほぼ満席で老若男女色々な人が来ていました。
中身は先の大戦中サイパン島玉砕後も戦い続けた大場栄大尉を描いたもので、戦った相手の米海兵隊員によって書かれた本が原作です。お勧めだと思います。
http://www.taiheiyo-no-kiseki.jp/
ただ、この映画だけではないのですが戦争映画で気になるのが敬礼で、日本軍では今の自衛隊も含め、着帽のときは挙手敬礼、脱帽のときは10度の敬礼(上半身を真っ直ぐ伸ばしたままでやや前傾姿勢にする)が基本です。よく軍人が脱帽で挙手敬礼をしている姿が映画やドラマに出てきますが、これは間違い。ちなみに米軍や韓国軍は脱帽でも挙手敬礼で、自衛隊も出来た当時はアメリカ式だったそうなので、その方が国際標準(?)なのかも知れません。
また、陸軍の敬礼はひじを横に張るのに対して海軍の敬礼は狭い船のなかでするため、ひじを張らず横幅をとらないようにやります。「太平洋の奇跡」では海軍陸戦隊から大場部隊に合流した隊員は海軍式の敬礼になっていましたが、着帽のままで頭を下げていたのはちょっと変でした。
ちなみに「男たちの大和」の最後のシーン、大和の沈没地点でかつての乗組員だった仲代達也が船上から敬礼するシーンは脱帽で陸軍式の挙手敬礼。九仞の功を一簣にかく、というとオーバーですが若干残念だったことを思い出します。
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