李ミンボクさんからのメール
【調査会NEWS1027】(23.3.16)
■李ミンボクさんからのメール
荒木和博
私たちがバルーンプロジェクトでお世話になっている李ミンボク・対北風船団長からのメールを紹介します。
(今回の地震について、李さんから慰労と日本人の対応について激賞とも言えるメッセージが届いたので、荒木から「問題は山ほどあります。それほど誉めていただけるようなことではありません」と返信したメールへの返信)
人間が完璧であることはできないでしょう。完璧でいられない中で最高という意味です。危機にこそ本当の姿が現れます。どう見ても日本の方々は本当に凄いです。
亡命途中の1991年、中国で朝鮮族の雑誌を見たことがありますが、1945年8月15日の解放後、故郷に戻る上海埠頭で無秩序に「殺す」「殴る」とやっていた中国人、朝鮮人とは対照的に、負けた日本人は黙黙と列を作り秩序を守っていたという手記を読んだ記憶が蘇ります。
日本の国民性は311大地震だけではなく半世紀前に既に形成されていたということです。このような国民性がどこでどうやって形成され引き継がれてきたのか分かりやすく教えていただければ幸いです。韓国に来られたらこの問題をとくために色々とお話しをお聞きしたく思います。統一後金正日によってぼろぼろにされた北朝鮮の人々の人間性回復運動の参考にもしたいのです。
(こちらは李さんが主に韓国内の不特定多数の支援者などに送っているもの)
日本を襲った大惨事に世界が息を凝らしている。わが国民も日本の東海岸の都市がまるごと無くなり数万人が失踪した文字通りの惨劇を見て言葉を失った。
今韓国社会で日本の国民を激励し慰労しようという動きが幅広く起きているのは当然のことだ。
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「挺身隊問題対策協議会」や「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)と共に市民の会」のような反日、抗日団体も例外ではない。彼らは19年間続けてきたデモを今週はやめることにして、「日本が国家的災いを賢明に克服することを望む」という声明を出した。
韓国原爆被害者協会と帰国サハリン同胞も僅かな金額だが募金を始めた。
日本国民は今食べるもの、飲むものを心配しなければならない生き地獄のような状況でも誰を批判したり恨んだりすることなく秩序整然とした市民意識を見せ、地震に驚いた世界をもう一度驚かせている。
私たち皆がこのような日本国民の背を包み彼らの勇気を奮い立たせる言葉を見つけられればと思う(朝鮮日報3月15日付社説)
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