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2011年4月16日

弥生慰霊堂

 靖国神社と道を隔てて反対側、武道館に入る田安門の上の方に警視庁と東京消防庁の殉職者慰霊施設「弥生慰霊堂」がある。昔は神社だったのだが、宗教色を無くし鳥居を撤去したので何ともしまらない施設になっている。
 私は靖国神社に行ったときはできるだけここにも寄って一礼して来ることにしているのだが、昨日行ってみたら公園管理事務所の立ち入り禁止の看板が立っていた。別に立ち入り禁止にする必要もないだろうと思って中に入ると灯籠が倒れていた。
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 地震で倒れたものだろうが、ということはパイロンを立てて柵を作る以外、このひと月間何もしていなかったということか。いくら何でも殉職者に失礼ではないか。
 ここには「弥生慰霊堂」と書いた石碑があるだけで、何のための施設なのかについての説明は全く書かれていない。警察関連の施設なのでテロを受ける可能性があるとか言うのが理由らしいが、どうせ無宗教の建物なのだから、爆破されれば(いまどきそんなヒマな左翼もいないと思うが)作り直せば良いだけだ。
 何よりここには殉職者を思う気持ちが感じられない。本当なら小学校の社会科見学などのコースにでも入れて、殉職した警官や消防士の話でも聞かせてあげるくらいのことをして当然だと思う。今は田安門のあたりにある案内板にも書かれていないので気付く人すらいないのが現実だ。
 私はそれでも他に行くところがないから行くのだが、多数の人が訪れる靖国神社と比べて余りにも差がありすぎる。部下が殉職した警察のOBとか、誰かどこかに小さな祠でも作って亡くなった方々への感謝の念を捧げられるようにしてもらえないのだろうか。

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