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2011年5月 4日

権力

【調査会NEWS1042】(23.5.4)

■権力

 荒木和博

 先日来福島の原発被災に関わる放射線の問題に首を突っ込んでいます。本先日飯舘村に行ったとき、その美しい風景と、全村避難させろという政府からの指示のギャップに少しぞっとしました。私は福島の原発敷地外における放射線は基本的に心配ないという立場ですが、害があるとしても、残りたい人まで避難させる必要があるのか、極めて疑問です。避難所で体調を崩す人が出ることは明らかで、少なくとも村民すべてを強制的に立ち退かせる必要はないと思うと同時に、そういう決定のできる国家権力というものの恐ろしさを感じた次第です。ただ、この件は本題とは異なるので関心のある方は私のブログでもご覧いただけると幸いです。

http://araki.way-nifty.com/araki/

 ところで、前号で丸山潤・元山梨県警警備1課長からの手紙を紹介しましたが、先日その手紙への返事を書きました。かいつまんで書くと次のような内容です。
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 お手紙の内容は納得のできるものではありませんでした。丸山さんが山本美保さんのご家族にDNA鑑定のことを伝えていないのは常識に照らしてみれば明らかであり、そもそも、遺留品の確認をする前にDNA鑑定を行うなどということがあり得ないのは中学生でも分かることです。

 本件についてはDNA鑑定のことであれ遺体の相違点であれ、利害のかかわらない警察の関係者であれば誰でも「あり得ない」と言っています。後日県警には伺うつもりですが、私が聞きたいのは(というより、この問題に関心を持つ人全てが聞きたいのは)信頼できない書類に基づいた官僚答弁ではなく、その書類を作成した本人の言葉です。

 バンコクに伺う機会があれば大使館にも立ち寄るつもりですがぜひとも丸山さんの方から進んで証言していただきたい。既に山形の身元不明遺体が山本美保さんでないことは誰でも(もちろん警察庁の幹部も)分かっていることであり、現在の関心はさらになぜ警察庁のキャリアが9.17の直前に山梨県警の警備1課長になったのかということなどにまで進んでいます。この問題は2人の女性の命を警察のエリートがどう考えているのかという問題に留まらず、警察自体が拉致問題をどのように取り扱ってきたのかを問われる重大な問題であることをぜひご理解戴きたく思う次第です。
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 先日参議院拉致特委での山谷えり子議員の質問に対し、警察庁の西村泰彦警備局長は「血液型、性別、推定年齢、推定身長に関する事項やDNA型鑑定結果などを踏まえて」山形の身元不明遺体が山本美保さんであると判断したと答弁しています。西村局長も本気でそんなことを思っているはずはなく、要はこの事件が警察庁ぐるみで行っている拉致問題の隠蔽だということです。そしてその警察が国内における拉致問題の中心となっているというのが現実です。

 国家権力というのはそれ自体良くも悪くもないもので、原子力が爆弾にも発電にも使えるように、巨大な力だけがそこにあるということです。それを国民がしっかりとコントロールできなければ、国民の命すらも奪われるということを認識しなければならないと思います。

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