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2011年8月30日

記者会見のお知らせ

【調査会NEWS1069】(23.8.30)

■記者会見のお知らせ

 下記の通り記者会見を行います。報道関係各位にはご多忙のことと存じますが対応賜りますようお願い申し上げます。

◎日程 9月1日 木曜 14:00〜

◎場所 調査会事務所4階(これまでは3階でしたが、今回は4階で行います)

◎内容 追ってお知らせします。

◎中継 (株)NetLiveのご厚意によりインターネットでの生中継を行います。報道関係以外の方もご覧下さい。

http://www.netlive.ne.jp/archive/SII/index.html

■(参考情報)ソウルで収容所解体のための記者会見

 調査会が直接関わっているわけではありませんが、ソウルにおられる方々へのお知らせです。韓国の「北韓政治犯収容所解体本部」が主催して記者会見を行います。なお、下記案内文に名前のある呉吉男博士は平壌にいた当時に生島孝子さんと石岡亨さんを目撃したと証言しています。

記者会見-呉吉男氏の家族が囚われている北朝鮮政治犯収容所とはどんなところか?

開会あいさつ 金テジン(北韓政治犯収容所解体本部代表)
司会 姜哲煥(北韓戦略センター代表)

収監者の証言
金ウンチョル(15号管理所ヨドク収容所収監)
金英順(15号管理所ヨドク収容所収監)
チョン・ガンイル(15号管理所ヨドク収容所収監)
金ヘスク(18号管理所北青収容所収監)

招待挨拶 呉吉男博士

日時:2011年9月5日月曜10:00
場所:韓国プレスセンター19階記者会見場
主催 北韓政治犯収容所解体本部
  ホームページ  www.hkgulag.org
電話02-3486-8086 FAX02-3486-8070

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2011年8月27日

北陸現地調査のDVDができました。

【調査会NEWS1067】(23.8.27)

■北陸現地調査のDVDができました。

 6月に行われた北陸3県現地調査の様子をまとめたDVD「1000キロ現地調査 第1回/富山・石川・福井」(調査会DVD第5弾)が完成しました。訪れた拉致・失踪・工作員上陸脱出ポイントの説明を代表荒木が行い、全日程を同行した西村眞悟・前拉致議連幹事長が解説しています。

 日本の安全がどのように脅かされているのか、その実態の一部を垣間見ることができるDVDです。ぜひご活用下さい。なお、現地調査の概要は下記(荒木ブログ)をご参照下さい。

http://araki.way-nifty.com/araki/2011/06/10001-5787-1.html

 このDVDはこれまでと同様1枚2000円(送料・カンパ込み)で販売します。また、しおかぜネットワーク参加団体と特定失踪者家族・家族会の方々には1000円で販売します。ご注文は郵便振替にて「1000キロ現地調査DVD希望」とお書きいただき枚数×金額をお振り込み下さい。口座番号は下記の通りです。

郵便振替口座 00160-9-583587
口座名義 特定失踪者問題調査会

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2011年8月23日

余市防備隊

 札幌での特定失踪者懇談会のついでに余市に足を伸ばした。
 もともとは小樽周辺の北朝鮮がらみのポイントを回ろうとおもったのだが、隣の余市町にある海自の余市防備隊まで行ってこようと計画、隣町と小樽周辺だからと小樽駅前で電動アシスト自転車を借りて出発した。スタートが11時5分。

 とりあえず余市に向かったのだが、しばらくして北海道が広いということに気付いた。看板に「余市16km」と書いてあるではないか。確かに東京の隣町とは訳が違う。

 途中スコールのような雨が降りラーメン屋で昼食を兼ねて雨宿り。防備隊に着いたら2時頃になっていた。アポも何もとっていないので、外から見て写真を撮って帰っただけ。ここには前に東部方面隊のオピニオンリーダーをしていたとき見学に来たことがあった。そのときはお客様だから色々説明してもらえたのだが、当時浮かんだ素朴な疑問は

1、北海道の日本海側にある海自の拠点はここだけしかないということ。

2、そこに置いてあるミサイル艇は水中翼船型のもので、船体を軽くするためにFRPで作ってあるので港に接岸できない(クッションのようなものが間に必要)。浮き上がると早いが着水すると12ノットくらいしか出ないので、例えば工作船に対処しようとすると浮き上がると追い越し、着水すると逃げられる(もともとそんな役割はないだろうが)。どういう戦闘を想定しているのかよく分からない。

3、肝心のミサイルは余市にはなく、撃つ前にいちいち大湊まで受領しにいかなければならない。

 といったことだった。今回は外から見ただけで、ミサイル艇は通常艦艇型の新型に変わっていたが、あらためて気付いたのは防備隊の衛門が開きっぱなしで警衛もおらず、というより警衛所がなかったこと。インターホンがあり、横に「御用の方はボタンを押してお話し下さい」とか書いてあった。例えば北朝鮮の工作員がやってきて「すみません、北朝鮮の工作員なんですが、中に入っても良いでしょうか」とか聞くのだろうか。

 もっとも、余市あたりにミサイル艇をおいていても、素人が考えてもあまり使い道がなさそうなので、敵も狙わないだとうという高度な(?)判断によるものかも知れない。

 隣の小樽にはかつて北朝鮮の船が入港していた。私が数年前に行ったときにもちょうど来ており、明らかに工作機関の人間と分かる男が乗っていた。防備隊の状況くらいは当然写真にとって持ち帰っているはずなのだが。

 この話に予備役ブルーリボンの会の木本副代表が一言、「いっそ『余市無防備隊』に名称を変えたほうがよいかも」。

 それにしても、帰りについたところで見えた看板は「小樽22km」。電動アシスト自転車のバッテリーは途中で上がってしまった。電気のない電動アシスト自転車はただの重い自転車だった。運動にはなったが。

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2011年8月18日

アリバイ作り

【調査会NEWS1065】(23.8.18)

■アリバイ作り
      荒木和博

 前号のニュースで山本美保さんに関わる「DNAデータ偽造事件」について、「気付いていなかったことが次から次へと出てきます」と書きましたが、その一つにこんなことがあります。

  事件から4か月前の平成15(2003)年11月7日、山本美保さんの双子の妹である森本美砂さんは県警に呼ばれ、丸山潤警備一課長、矢崎正美課長補佐、清水高博刑事から捜査状況の説明を受け、山形の遺体の遺留品の写真を見せられました。美砂さんによればこのときの説明は「(お姉さんのものとは)違いますよね」といったような軽い感じのものだったそうです。

 見せられた写真はジーパン・下着・ネックレスの写真でした。ジーパンはごく普通のジーパンに見え(特徴のある部分の見える写真は見せられなかった)たので美砂さんは「何とも言えない」と答え、下着とネックレスについては「美保のものではない」と断言しています。

 ところが、こちらから出した質問状に対する平成21(2009)年6月4日付県警回答では全く話が違っていました。

 「平成14年の捜索願受理後1年が経過したことから、県警察本部公安委員会室で、森本美砂さんに、この間の捜査結果等を説明し、7月22日に説明した名古屋大学での鑑定が行われていることを説明した上、鑑定が行われている御遺体や着衣等の写真を見ていただきました」

 県警発表ではこのときとあわせて合計3回山形の遺体とのDNA鑑定をしている旨ご家族に伝えたことになっています。しかしこれは全くの嘘で一度も特定の遺体との照合をしているという話は出ていません。それについては今までも何度か指摘してきたのですが、今回ふと気付いたのが、県警の回答に遺体の写真を見せたとあることです。

  私もこの事件に関わる中で法医学についても少しはかじり、本を読んだりしましたが、遺体の写真というのは普通の人間であれば見ただけでかなり精神的にこたえるものです。

 いわんや女性が、「お姉さんかもしれません」と言われて片手両足のない、頭部の白骨化した遺体の写真を見せられて平然としていられるはずがありません。この遺体がどこでいつ見つかって今どうなっているのかなど、詳しいことを聞こうとするに決まっています。また、この日森本美砂さんは県警に行く直前に市役所で町内会毎に集めてもらった署名を受け取っています。「拉致でなかったらこの署名をどうしよう」と混乱するのが当然です。もちろん私にも周囲の人たちにも全くそのようなことは感じられませんでした。演技でそれができたとすれば警察庁の外事情報部長くらいにはなれるかもしれません。

 今山梨県警はDNA鑑定を行った名古屋大の准教授を呼んでご家族などに説明する場を設けるとして、盛んにその日程を決めてもらいたいと言ってきています。もちろんこのようなことは県警が決めたことではなく東京からの指示で行っているのでしょうが、今回この遺体の写真のことに気付いてなるほどなと思いました。要はそのような場を設定すれば、こちらがどんなに疑問を持ったとしても「ご家族に対して懇切丁寧に説明を行っております」と言うアリバイができるということです。だとするとそのような場を設定すること自体意味があるのかという気がしています。

 これは他の特定失踪者ご家族に対しても、状況によっては家族会の皆さんに対してもそうですが、政府の「説明」がアリバイ作りになっているとしたら、問題の進展には逆効果にもなり得ます。今後全てについて見直しが必要かも知れません。

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2011年8月16日

それは国のやること

【調査会NEWS1064】(23.8.16)

■「それは国のやること」
      荒木和博

 調査会の活動をやっていると「それは本来国のやることではないのか」と言われることが度々あります。これは調査会のみならず家族会、救う会はじめ救出活動に携わっている者なら言われたことのある人は少なくないのではないかと思います。

 まあ、政府がやらないのだから民間がやるしかないのですが、やらないだけならともかく隠蔽までするのですからどうしようもありません(もちろん全てがそうというわけではなく、一所懸命やっている人も少なくないことは断言しておきます)。

 今あらためて山本美保さんの事件について調べ直しているのですが、やってみると気付いていなかったことが次から次へと出てきます。しかし、この問題は美保さんだけの問題で起きているはずはありません。他の失踪者でも同様のことは多数あるはずです。

 失踪を否定するとき、警察などが流す噂は家庭内のトラブルとか男女関係とかが絡んでいるという話です。「あれは男がいて…」などという同じような話があちこちで聞かれます。曽我さんにしても、警察は家庭内のトラブルで母子で失踪したと思っていました。

 分からなかったのなら単に能力がなかった、あるいは拉致問題に対する根本的な対処方針が間違っていたということですが、現場で分かっていて上で潰されたケースも少なくありません。この本質が何なのか、もっと突き詰める必要があると思います。そうしないと、写真が出てこようが目撃証言をする人がそこにいようが、何もしないということが続くだけです。

 「国が」という中には私たち1億3千万国民も入っているということを忘れてはならないと思います。私たち自身に真実と向き合う姿勢が必要なのではないでしょうか。

 なお、さっき山本美保さんのことで問い合わせることがあり山梨県警警備1課に電話したら「時間外なので担当者がいない」とのことでした。

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2011年8月12日

山梨県警からの「回答」

 去る7月20日付で山梨県警に提出した質問書について、8月10日付で県警警備部長からの回答が森本美砂さん(山本美保さんの妹)に届きました。FAXをスキャニングしたものを以下に掲載しておきますので関心のある方はご覧戴けると幸いです。

http://araki.way-nifty.com/araki/2011/08/post-88e7.html

 内容についてはこれから精査しますが、例えば一番最後のところで「鑑定人は、捜査機関との癒着・特殊な関係等はないか。捜査機関の期待する鑑定人ではないか」との質問には「ご指摘のような関係はありません」、「鑑定人は当該事件に利害関係はないか」との質問には「利害関係はありません」との答えで、これでは回答とは言えません。刑事ドラマの取り調べのシーンで「お前はあいつを殺したんじゃないか」と刑事が聞いて「殺していません」と被疑者が答え、「そうか、それじゃ釈放だ」では話にならないでしょう。

 問題のDNA鑑定は科学警察研究所(科警研)と名古屋大学で行われ、名古屋大学で鑑定を行った勝又義直教授は後に科学警察研究所の所長になっています。それだけでも「ご指摘のような関係」や「利害関係」が疑われるのではないでしょうか。違うというならそれを証明する必要があるはずです。

一方県警からは鑑定に加わった名古屋大准教授による「説明会」の日取りを決めて欲しいという催促が頻繁に行われています。余程説明したいのでしょうが、この問題は山形の遺体の鑑定書だけでも山本美保さんが全く別人であることは明らかで、その疑問が解消されもしないのに専門家から素人には理解しにくいDNA鑑定の話ばかり聞いても仕方ありません。

 そもそも、県警警備部長の回答がこの程度ということは、県警に何度聞いてもあまり意味はないということで、時間の浪費をするよりは警察庁になぜこのようなことをしたのかと直接質した方が良いように思います。海保の「SENGOKU38」の次に警察内部からも「EDANO38」とか出てくれると良いのですが。

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2011年8月 5日

「独島はわが地」という喜劇

《戦略情報研究所メールニュース Vol.135 平成23年8月5日》

※戦略情報研究所会員向け情報「おほやけ」No.267の内容です。

■「独島はわが地」という喜劇

   荒木和博(戦略情報研究所代表)

 おそらく世界中の領土問題の中で、実効支配している側が大騒ぎして、そうでない側が大人しいというのはここだけだろう。

 今回の新藤義孝・稲田朋美両衆院議員と佐藤正久参院議員の鬱陵島訪問は、それ自体本来何でもないことだ。韓国は大歓迎して、「これこれの理由があるから独島(竹島の韓国名)は韓国領土です」と説明すれば良いのである。彼らは直接日本から船で竹島に行こうとしたわけでもない。3議員も含め日本人で鬱陵島が韓国領であることに異論を唱える人はいないのだから、止める理由もないはずだ。その後一部の鬱陵島への船便が日本人乗船禁止になったとのことで、毎度のことながら韓国側の過剰反応には呆れるしかない。

 韓国の映画や小説でときどき日本が再び韓国に攻めてくるというのがあるが、大抵の場合竹島を取ろうとする話が入っている。「そんなに攻めてもらいたいのか?」と思うほどである。ちなみにこういうとき韓国軍はとても弱い。どうせ作り話なのだからもっと強くても良いのではないかと思うのだが、ともかく弱い。連戦連敗で土俵際まで追い詰められたときに奇策で挽回するというのが多い。

 韓国が知らん顔をしていれば日本政府は主張をするだけで、世論も島根県を別にすればほとんど盛り上がらないだろう。日韓国交正常化のときの懸案だったこの問題は、密約という形で基本的には凍結することで両国政府は了解している(このあたりのことはロー・ダニエル著『竹島密約』に詳しい)。それが韓国にとっても最善の策だったはずだ。

 これをひっくり返したのは金泳三・前大統領である。金泳三は低下するリーダーシップをもちなおすためにどうでも良いことに文句を付け、竹島の警備隊に激励(?)の電話を入れてみたり竹島問題を利用し、大騒ぎの先頭に立つ。おかげで日本人は領土問題を勉強することができた。

 これからだが、日本は原則を貫けば良いだけだ。集会とか勉強会などはもっとやって理解を深め、領土の重要性を啓蒙した方が良いだろうが、向こうと同様の大騒ぎをする必要はない。もっとも国旗や顔写真を引きちぎったり燃やしたりというのはどちらにしても日本人にはできないことで、実効支配している韓国が感情的になっていることと日本は冷静に対処していることを国際世論にアピールし続ければ「日本が攻めていくわけでもないのに大騒ぎしている韓国は、きっとやましいことがあるのだろう」となっていくはずである。

 一方で、日本的に妥協点を探る必要はない。韓国の経済は不動産バブル崩壊に向かっており、北朝鮮の状況も不安定な今、どうしても日本の協力が必要なのである。竹島で大騒ぎすることは自分たちにマイナスなのであって、それを理解できるような状態にすれば韓国の中で声を上げにくい良識的な層の人たちもものが言いやすくなる。

 日韓の間はこんなことがあっても人の往来は盛んだし、テレビカメラの前でパフォーマンスしている人たちもイベントが終われば炉端焼きで日本酒を飲んで、と言った程度のものである。韓国の反日というのは極めて薄っぺらいもので、「日本軍国主義打倒」というのが突然「天皇陛下万歳」になってもおかしくないのだ(こう言っても普通の方々は信じられないだろうが)。

 ちなみに、韓国の民間対北放送の一つ、「開かれた北韓放送」(河テギョン代表)のニュースにはこんなものがあった。

 7月24日北朝鮮の新義州市内で路上で食堂を営業していた50〜60代の女性たちを警察が取り締まろうとした。女性たちは何とか見逃して欲しいと頼んだが、警察官は台を蹴倒すなどし、警察の車に台や食材、食器などを積み込んだ。
 これに怒った女性たちは「あんたら両親もいないやつらなのか、いっそ銃で撃って殺しなさい」と言うと「このくそばばあ、死に損なって頭がおかしくなったのか。党がするなと言ったらしないで家で寝てろ」と言うようにやりあったという。
 そんなやりとりの中で「日本の植民地のときは行きたいところにも自由に行けたし、今よりよっぽどましな世の中だったよ」「今はいつも監視され統制されて鉄格子のない一つの監獄のなかで暮らしてるのと変わりない」と言ったとか。

 このとき周りには公安や検察など、その筋の関係者が多数いたが誰も何も言わなかったという。北朝鮮から韓国に来た脱北者は「南の連中はなんでこんなに反日的なことを言うのだろう?」と不思議がることもある。

 日本が竹島に守備隊でも置いていて、それを韓国が取り返そうとして大騒ぎするなら分かるが、あの独り相撲はやはり喜劇である。日本はこれ以上損することはないから、韓国の騒ぎを国内では領土問題の啓発に、国際的には日本の正しさのアピールに、徹底的に利用するのが一番である。向こうが大騒ぎをしているからなんとか落ち着かせなければいけないとか、必要はない。

 3議員の訪韓は竹島問題を浮き彫りにする上で貴重な材料を提供したのである。日本は自由な国だから批判も色々あろうがご苦労を多としたい。この際菅総理にも「鬱陵島に行ったら今年一杯任期を保証する」と言ったら行かないだろうか。行ってくれたらついでに竹島まで連れて行ってもらって当分預かってもらえばなおのこと良いのだが。意外とこれが竹島問題解決の近道かもしれない。

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