1万キロ現地調査/DNAデータ偽造事件
【調査会NEWS1086】(23.10.12)
本日の記者会見で次のように発表しました(2回に分けて送信します)
■1万キロ現地調査第3回・第4回について(23.10.12時点の計画)
第3回(調査地域 兵庫〜京都〜福井)
日程 11月4〜5日
行程
11月4日(日)
朝 豊岡駅前集合、竹野浜(秋田美輪さん・切浜事件)〜宮津(澤辺和也さん)〜綾部(西安義行さん)〜舞鶴(小久保稔史さん)
<舞鶴泊>
11月5日(土)
朝 舞鶴発 舞鶴市内〜(松本重之さん)〜小浜市岡津海岸(高敬美・高剛姉弟)
午後小浜市内で行われる集会に合流
第4回(調査地域 鹿児島〜宮崎)
日程 11月12〜13日
行程
11月12日(土)
朝 鹿児島市内〜吹上浜(市川修一さん・増元るみ子さん)〜頴娃海岸(工作員上陸現場)〜山川港からフェリーで根占港(大隅半島)へ移動〜佐多岬(工作員上陸ポイント)〜鹿屋
<鹿屋泊>
11月13日(日)
朝 鹿屋市内発 大崎町(園田一さん・敏子さん宅跡)〜日南海岸(原敕晁さん)〜宮崎市大淀川河口(林田幸男さん・水居明さん)
※それぞれ調査会役員・特定失踪者家族・地元支援者等が参加
※取材に同行される場合の移動手段については各自準備願います。詳細の日程については後日メールニュースで流しますので変更等にご注意下さい。
■山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件について
山本美保さんの妹である森本美砂さんから提出されていた県警のDNA鑑定書の不開示決定に関する審査請求について、9月23日に山梨県公安委員会より裁決書が届いた。裁決内容は、鑑定書が「刑事訴訟に関する書類」であり、情報公開条例の趣旨にはそぐわないものである。刑事訴訟に関する書類は、司法機関である裁判所により、捜査・公判に関する活動の適性さを確保されるべきである」とのことであった。つまり、DNA鑑定書の公開は裁判をもって行うべしということである。
裁判に訴えるかどうかは今後関係者と協議することになるが、これまでの質問に関する県警の回答がことごとく矛盾に満ちており、それが警察庁からの指示によるものと推測されることを考えたとき、山梨県において鑑定書の開示のみで争うことは事件の本質をかえって見えにくくする可能性もある。従って、今後一方で鑑定書開示についての法的手続きは検討しながら、この問題を隠蔽してきた構造に直接メスを入れることがより重要であると思われる。
平成16年(2004)年3月5日の県警発表以来の流れは、明らかに政府による未認定拉致被害者問題の隠蔽を図るものであり、運動として最も広がりを見せていた山本美保さん支援の運動を狙い撃ちにした一種の工作活動であることは明らかである。そしてそこには当時の小泉政権の官邸スタッフの一部が関与しており、だからこそDNAデータの偽造という行為が可能であったと言える。
私たちには様々な警察関係者から本件についての私たちの判断が正しく、山本美保さんと山形の身元不明遺体は明らかに別人であるとの見解が寄せられている。それらの話から推測すると、隠蔽を指揮したのは警備・外事畑でしかも現場を長く離れていた人々であろう。当時の立場上本件に関与したと思われるある政府関係者は私に対して「なぜ政府がそういうことをする必要があるのか」と声を荒げたことがあるが、まさにこれこそが拉致問題が進展してこなかった最大の理由である。したがって、山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件の解明は認定未認定を問わず全ての拉致被害者の救出にとって必要不可欠な問題だと言える。与野党国会議員、報道関係者各位におかれても本件について真摯に取り組まれることを切に希望するものである。
平成23年10月12日
特定失踪者問題調査会代表 荒木和博
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