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2011年12月20日

医学的結論書

【調査会NEWS1108】(23.12.20)

■20日13:30からの会見の模様は(株)NetLiveのご厚意でインターネット中継されます。下記のホームページでご覧下さい。

http://www.netlive.ne.jp/archive/SII/index.html

■医学的結論書

    荒木和博

 朝鮮中央通信は18日付の以下の「医学的結論書」を発表しました。

 「偉大な指導者金正日同志は、心臓および脳血管の疾病のため長期間、治療を受けてきた。
強盛国家建設のための超強度強行軍の日々に折り重なった精神的・肉体的過労により2011年12月17日、走る野戦列車の中で重症急性心筋梗塞が発生し、ひどい心臓性ショックが合併した。
発病即時、すべての救急治療対策を講じたが2011年12月17日8時30分に逝去した。
2011年12月18日に行われた病理解剖検査では、疾病の診断が完全に確定した」

 17日に発病して「すべての救急治療対策を講じた」にもかかわらず午前8時30分に死亡したということは列車は深夜早朝に走っていたということになります。疲労困憊した金正日を真夜中に列車に乗せたのでしょうか。

 また、金日成のときの医学的結論書も同様ですが、解剖して病因が確定したということになっています。既に死んだ人であり生き返るわけではありません。神様のような金正日の身体を解剖してどうするのでしょう。死亡原因が疑わしいものであるために解剖したことにしなければならなかったということではないでしょうか。

 今回の死因は父金日成の死因と同様、公式発表とは違っていると考えた方が良いと思います。そしてそれは今後の北朝鮮の混乱を予想させるものです。20年以上後継者として実権を握ってきた金正日でさえ父親の死後3年間総書記になれなかったのですから。

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