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2012年1月13日

新大臣

【調査会NEWS1120】(24.1.13)

■新大臣
           荒木和博

 山岡大臣とは結局一言も口をきかずに終わりました。まあこれまで拉致問題に関わったこともなく、今後も関わることはないでしょうから、お互いのためによかったのかも知れません。

 松原新大臣は第一次拉致議連当時から主要メンバーとして活躍してくれた方ですし、私とは誕生日も1週間違いの同じ年です。これでやっと要請するに値する相手ができたと、その意味ではほっとしています。

 ただ、私はかつて安倍政権ができたときにも、多くの人がそれで安心してしまったことに危惧をいだきました。安倍さんは拉致問題には歴代総理大臣の中でも特に熱心だったと思いますが、半世紀以上の膿が溜まった拉致という問題を解決するのは1人の総理大臣だけではとても無理であり、国民全体の意思と行動が必要だと思ったのです。

 松原新大臣にはぜひがんばってもらいたいと思いますが、国民の認識として、大臣が代わっただけで大きな変化が起きるという過剰な期待は慎むべきです。逆に、なまじ熱心にやってきた人だけに世論が政府に反発しないようにするための弾よけに使われる可能性もあります。

 金正日の死亡というチャンスを逃すことはできません。これまでの常識をかなぐり捨てて、国民の力で拉致被害者を絶対に取り返すという意志と行動が必要であり、その上で大臣に活躍してもらえればと思う次第です。

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