「ご家族に聞いてみるといいと思いますよ」
【調査会NEWS1139】(24.3.1)
8年前、DNAデータ偽造事件に「おかしい」という声が上がり始めた頃、警察庁のある外事課課長補佐と話していて山本美保さんのことを持ち出したところ、彼は平然として(しかし目は逸らしながら)、「ああ、山本美保さんのことはご家族に聞いてみるといいと思いますよ」と言い放ちました。山本美保さんがいなくなったのは家庭内の問題が原因だという意味です。当時あちこちで警察はこのような情報を流していたようで、一部には真に受けた議員やジャーナリストもいたようです。
実はこのようなディスインフォメーションは山本美保さんだけではなく、他の特定失踪者についても行われています。拉致を否定しようとするときにやるのが「あれは家庭に問題があるんだ」とか、「個人的なトラブルが原因だ」「男がいたんだ」といった情報の流布です(もし、他の特定失踪者についてそういう噂が流されている例をご存じの方はぜひご連絡をお願いします)。
このような情報捜査をやられると、どんな嘘でも周囲の人間はよほどのことがない限り家族には聞けません。しかし疑念は持ち続けるので運動からは遠ざかる。自然と支援の輪は弱まってしまうということです。
8年前、警察は一所懸命に私たちの動きを抑えようとしていました。こちらを懐柔しようとしてみたり、「弁護士なんてのは信用できないんだ」とか「マスコミはいい加減だ」と言うかと思えば、裏で「調査会とは付き合わない方が良い」という情報を流したり。これがお巡りさんのすることかと思いましたが、考えてみれば彼らは警察庁という行政官庁の人間であって警察官ではないわけですね。
今様々な形で3月5日の動きに対する妨害が始まっています。それが分かれば分かるほどこの問題を突破しなければ拉致問題の解決はないと痛感しています。皆様のご協力をよろしくお願いします。
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