主権回復60年
【調査会NEWS1182】(24.4.30)
家族会・救う会・拉致議連の「国民大集会」があった4月28日はサンフランシスコ講和条約の発効、つまり占領から日本が脱して60年の日でした。国民大集会には毎回参加していますが、何となく今年は雰囲気の違いが感じられました。
どういう違いか、と聞かれても分かりません。主権回復60年について語ったのは中山恭子参議院議員と司会の増元家族会事務局長、あとは私だけで、こういう言い方をすると失礼ですが、主催者も登壇者も特に意識はしていなかったと思います。しかし、このところ何かが変わってきたような感じを、私はこの集会以外にも何となく受けています。
それが「最後はアメリカに守ってもらう」といった戦後の意識からの脱却であれば、拉致問題の解決にとっては決定的な意味を持つことになるでしょう。自分で自分を守ることをしてこなかったのが拉致問題を招き、その構造を隠してきたことが解決の障害となってきたのですから。
私自身、この15年間拉致問題に関わってきて「この国はまだ捨てたものではない」と感じてきました。アメリカや国連頼みではなく、日本が自国でやる、やれていないことが恥ずかしいという覚悟を官民含めて持ったとき、つまり本当の意味の独立国になったとき状況は一気に変わるように思います。そうなってこそアメリカも、国連も本当の意味で巻き込んで行けるのではないでしょうか。
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