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2012年4月13日

花火大会の後始末

【調査会NEWS1177】(24.4.13)

 朝、記者会見している田中防衛大臣の姿をテレビで見て、「日本は誰でも防衛大臣が務まるほど盤石な体制の国なのだ」と、しばし感慨(?)にふけりました。

 それはともかく、この間のミサイル騒ぎ、私はあまり関心を持てませんでした(関連した仕事をしている方は大変だったでしょうから申し訳ありませんが)。北朝鮮からミサイルと核開発を抜いたらただの貧乏な独裁国家になってしまい、誰も相手にしなくなります。「ミサイルを撃つぞ」「核開発をするぞ」と言うから日米中露があわててなだめようとするわけで、まあ不良とそれに振り回される学校の先生のような感じです。不良が「まっとうな人間になります」と言えば喜ばれるでしょうが、そのうち皆気にしなくなるでしょう。

  今の体制が続く限り、北朝鮮は核開発もミサイルも止めることはなく、その意味では人権侵害も同様です。拉致も止めたという証拠はありません。体制を変えなければ何も解決しないことはあきらかで、その根本をはずして些末なことで大騒ぎしている姿は滑稽にすら思えます。やめさせたいなら現地の施設を破壊するか、別の方法ででも体制が変わるように誘導するしかありません。

 今回の失敗で収まりがつかないとなると、あと北朝鮮がやるのは核開発か、いいがかりをつけて韓国に武力挑発を行うことでしょう。一方で国内では責任のなすりあいも起きるでしょうから、このところ揺れている人事にさらに大きな揺れが加わる可能性があります。いくら人民軍が駄目になっていると言っても崔龍海の次帥・総政治局長を喜んで受け入れるはずはなく、花火大会の後始末はなかなか大変です。チャンスが訪れるのは意外と早いかも知れません。 

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