第一書記?
【調査会NEWS1176】(24.4.11)
金正恩が朝鮮労働党の「第一書記」になったそうです。金正日は「永遠の総書記」だそうで、これは国家主席のポストをなくして金日成を「永遠の主席」にしたのと同じパターンですが、マスコミの皆さんはあまり真に受けて「これで党を掌握した」などと思わずに、「なぜ総書記になれなかったのか」と考えた方が良いのではないでしょうか。
金正日が総書記になったときは、本来中央委員会を開かなければならないのに開かず(あるいは開けず)、「推戴」という方法で就任した「似て非なる総書記」でした。今回聞いたことのない「第一書記」というポストになったのは、やはりそれなりの理由があることは明らかです。もし金正恩が死ねばまた「永遠の第一書記」とかするのでしょうか。そうなると次はどうするのでしょう。「本家書記」とか「元祖書記」とかするのでしょうか。
ところでもう一つ、崔龍海が次帥(元帥と大将の間)に昇格し、なおかつ総政治局長になったそうで、これには驚きました。全く軍の経歴がなく、なおかつ極めて評判の悪い崔龍海が次帥で総政治局長となれば人民軍の中でも相当不満は溜まると思います。長く総政治局長をやった趙明祿あたりが聞いたら憤死しそうです(もう死んでますが)。
これからミサイルだ核だとまだ賑やかそうですが、どう考えても普通でないこの状況の中で何とか情報がとれないか、あるいは行動が起こせないか、試行錯誤を続けています。
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