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2012年5月29日

北海道現地調査について

【調査会NEWS1196】(24.5.29)

 1万キロ現地調査の第8回となる北海道の現地調査は次のように行われます。関係者の方々にはご協力方よろしくお願いします。

●日程 平成24年6月1日(前泊)〜3日

●調査地域  北海道(釧路〜帯広〜富良野〜旭川)

●参加者
・調査会役員 代表荒木・副代表岡田・常務理事杉野・専務理事村尾(事務局)・常務理事曽田(事務局)
・特定失踪者家族 曽ヶ端勝さん・富子さん(曽ヶ端崇史さんの両親)
・救う会北海道 藤野義昭代表・森麻智子事務局長・川上さん

スケジュール(日程、訪問地域はそのときの状況で変更になることがありますので予めご了承下さい。

6月1日(金)
(東京組羽田1515発 釧路1650着 ANA743)
18:00 釧路市内で集合 結団式及び懇親会(救う会北海道参加者・曽ヶ端夫妻及び調査会役員)
(東京組宿泊:コンフォートホテル釧路 0154-21-5711)

6月2日(土)
0800 釧路市内調査(曽ヶ端崇史さん・吉田雪江さん・髙橋勝彦さん・非公開女性Kさん・非公開男性Sさん・Mさん等失踪関連地点)
1400頃釧路発
1700頃帯広着  帯広市内調査等
(東京組宿泊:コンフォートホテル帯広 0155-28-5811)

6月3日(日)
0700 帯広発
1100 十勝岳中腹凌雲閣跡周辺調査(小野寺将人さん失踪関連地点)
1300 富良野地域調査(前上昌輝さん、野崎幸夫さん、小野寺さん失踪関連地点)
1700 旭川市内調査(三上慎一郎さん・前上さん失踪関連地点)・終了後解散
(東京組旭川1945発 羽田2130着 ANA4760)

※参加されたご家族については失踪関連地点で「しおかぜ」収録を行う予定です。
※報道関係の方等同行は歓迎しますが、移動手段はそれぞれご準備下さい。また日程は急に変更になる場合がありますので予めご了承願います。
※問い合わせは曽田(090-4937-2595)ないし村尾(090-2140-3411)まで

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2012年5月28日

衆院拉致特で参考人質疑

【調査会NEWS1195】(24.5.28)

 6月1日金曜午前、衆議院の拉致特(北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)で参考人質疑が行われます。調査会関係では特定失踪者古川了子さんのお姉さんである竹下珠路さんと調査会代表荒木が陳述の予定です。

 竹下さんは特定失踪者家族を代表する形で亡くなられたお母さんとともに原告となって行った了子さんの拉致認定訴訟の経緯とその後の状況などについて話されます。この訴訟は平成17年4月13日に提訴され、19年4月26日に政府が表明書を発表して今後の対応を約束したことで和解成立になりましたが、その後も特定失踪者家族に対する事情聴取や目撃証言についての確認等、実質的なことに関してはほとんど変化がありません。また、9・17で曽我さん母子・石岡さん・松木さんの認定がなされた後の認定・警察断定(田中実さん・松本京子さん・高姉弟)はすべて古川訴訟の期間中であり、和解後の5年間には1人も認定されていません。

 荒木は山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件を中心に日本国内の構造的問題について陳述する予定です。ちょうどこの日は渡辺義彦議員の提出した第3回質問主意書への答弁書が送付される予定であり、参考人質疑には警察庁からも担当者が出席しますのでどのような発言があるか注目されます。

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2012年5月26日

ゲーム

【調査会NEWS1194】(24.5.26)

 先日、政府機関にいる友人からメールが届きました。「これ相当笑えます」とあって指示されたアドレスをクリックすると、北朝鮮系のサイトで、真ん中に李明博・韓国大統領の顔があり、クリックすると手が出てパンチを食らわすというゲームでした。変なところが凝っていて、殴り続けると顔が腫れて血が出てきて、最後はノックダウンというもの。

 なかば呆れて、「確かに。しかし南の保守派もやりそうな…」と返信したら、また彼から返信が届きました。「なんと、ありました」とのことで、確かに同じようなゲームで殴られるのが金正日と金正恩になっていました。韓国の方は少し芸が細かく(?)なっており、アイテムをゲンコツと蹴りと棍棒から選べて、マウスで照準してスペースキーを押すと一発、というものです。一発ごとに点数が加わります。顔が腫れ上がり出血して、最後はノックダウンというのは同じ。

 まあ、韓国の方は別に韓国政府がやったというわけでもないでしょうが、こういうメンタリティーは程度の差で、基本的には南北共通です。北朝鮮の最近の李明博糾弾の大集会も、韓国保守系の金正日の人形を燃やしたりするのもこの延長線上にあります。その意味ではこのゲームは南北関係の象徴なのかも知れません。

 かつて映画「シルミド」で有名になった1968年の大統領官邸襲撃未遂事件について調べていて、ふと疑問に思ったことがあります。精鋭のゲリラを送って韓国の大統領を暗殺しようという作戦なのに、それが成功したらどうするという計画が見当たらないのです。混乱に乗じて野戦軍を一気に南下させ、統一を実現するといったことは全く想定していませんでした。このことを韓国の情報機関にいた人に聞いてみたら「ヤクザの出入りと同じようなものですよ。相手の親分のタマを取りに行くというような」と言っていました。

 70年近くにわたって南北の多くの人が命を失い、家族が引き裂かれてきた分断とは何だったのか、その余波で日本が同胞を拉致され、主権侵害を受け続けてきたのはどういうことだったのか。朝鮮半島研究を30年以上やってきて今頃こんなことを言うのも情けない話ですが、ふとしたことから色々考えている次第です。ひょっとしたら拉致のことも含めて、解決の方法は意外と近くにあるのかも知れません。

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2012年5月25日

チャンネル桜


チャンネル桜でお話ししました。まあ、私は基本的にはコリアが好きだから朝鮮屋をやっているわけですが、少なくとも過大評価をする必要はないと思います。

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第3回質問主意書

【調査会NEWS1193】(24.5.25)

 先日来山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件で質問主意書を提出している渡辺義彦議員(新党きづな)は24日、去る10日付の再答弁書に対し3回目の質問主意書を提出しました。以下はその内容です。

 それにしても、政府(警察)の答弁がまったくでたらめであることは誰にでも分かるのですから、傷口が広がる前に自ら真相を明らかにして責任を明確にした方が良いと思うのですが…。

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特定失踪者にかかわるDNA鑑定問題に関する第三回質問主意書

右の質問主意書を提出する。

平成二十四年五月二十四日

提出者 渡辺 義彦

衆議院議長 横路 孝弘 殿

 特定失踪者にかかわるDNA鑑定問題に関する第三回質問主意書

 去る五月十日に当職が提出した質問第二三六号「特定失踪者にかかわるDNA鑑定問題に関する再質問主意書」(以下「当該再質問主意書」と略)に対して送付された五月十八日付答弁書につき、質問の趣旨を理解していないと推量されるため、確認を含め再度の質問が緊急を要すると考える。
従って、次の事項について質問する。

一、当該再質問主意書の答弁において、一から四までについて「お尋ねの『この認識』が具体的に何を指すのか必ずしも明らかでない」とされていた。当職の舌足らずで不明瞭を恥じるところであるが、「具体的に何を指すのか必ずしも明らかでない」と指摘された以上、より容易に理解できる文面とし答弁を求めるものである。なお、この質問はすでに答弁された内容について警察庁がいかなる判断をしているかを質すものであり、山梨県警が仮に捜査をしていたとしても答弁がそれに支障を来すことはないと考える。

 (1)答弁書に「歯の脱落については、例えば、海中生物による蚕食等により顔面が白骨化し、歯と歯槽骨を接着する歯根膜の融解・消失が進み、これが海底、岩礁等に接
触等することにより死後早期に起こることがある」とあるが、警察庁も「歯の脱落については、例えば、海中生物による蚕食等により顔面が白骨化し、歯と歯槽骨を接着する歯根膜の融解・消失が進み、これが海底、岩礁等に接触等することにより死後早期に起こることがある」と認識しているのか。認識しているなら「早期」とは具体的にどの程度の期間を意味するのか。

(2)答弁書に「屍蝋化は空気の遮断等により遺体に化学変化が起こり形成されるものであり、死後二週間程度で屍蝋化が発現した例がある」とあるが、警察庁も「屍蝋化は空気の遮断等により遺体に化学変化が起こり形成されるものであり、死後二週間程度で屍蝋化が発現した例がある」と認識しているのか。

(3)答弁書に「歯根膜の融解・消失と屍蝋化は別個の現象であり、双方の現象が死後早期に同時に進行しても矛盾はない」とあるが、警察庁も「歯根膜の融解・消失と屍蝋化は別個の現象であり、双方の現象が死後早期に同時に進行しても矛盾はない」と認識しているのか。認識しているなら「早期」とは具体的にどの程度の期間を意味するのか。

(4)答弁書に「御指摘の身元不明死体は身体の一部が離脱していたものであり、当該鑑定書には、残存する御遺体の座高ではなく、全長が記されている」とあるが警察庁も山形の身元不明遺体について「身体の一部が離脱していたものであり、当該鑑定書には、残存する御遺体の座高ではなく、全長が記されている」と認識しているのか。

二、去る四月二日の拉致議連(北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟)総会において牛嶋正人警察庁外事課長は本件について「事件の可能性もあります。あるいは拉致の可能性も否定できるものではありません。ですので、これについても引き続き捜査をやっておるところでございます」と発言しているが、この捜査はいかなる罪名を想定して行っているのか。また、答弁書に「山梨県警察において所要の捜査を継続している」とあるが、遺体の発見された地域を管轄する山形県警は捜査をしていないのか。していないならそれはなぜか。

右質問する。

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2012年5月18日

国会と国民を愚弄した答弁書

【調査会NEWS1191】(24.5.18)

 渡辺義彦議員の再質問主意書への答弁書が本日議員に送付されました。

 一言で言えば国会と国民を愚弄した答弁と言わざるを得ません。下にこれまでの質問主意書・答弁書・再質問主意書・答弁書の順で項目毎にならべますが、前回の答弁書で「山梨県警によれば」を連発して責任を山梨県警にかぶせようとしたことが失敗したため、今度はおとくいの「捜査機関の活動に支障が生じるおそれがある」としてだんまりを決め込んだということです。

 実際には山梨県警は何の捜査もしておらず、活動に支障が生じるも何もありません(こう書くと急に何か始めるかも知れませんが)。また、「お尋ねの『この認識』が具体的に何を指すのか必ずしも明らかでないが」と書かれると「知ってるくせに」と突っ込みを入れたくなります。兎にも角にも全く話にならない内容です。

 今後拉致議連や関係各方面とも連携して本格的な対応を進めたいと思いますが、本件に深く関わっていると思われる人々、特に小野次郎・元総理秘書官(現参議院議員)、三谷秀史・元警察庁外事情報部長(現拉致問題対策本部事務局長代理)、北村滋・元警察庁外事課長(現内閣情報官)、丸山潤・元山梨県警警備一課長(現駐タイ大使館一等書記官)らの関係者には自らの良心に従って一刻も早く事実を明らかにしてもらいたいと、切に期待する次第です。

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(渡辺議員の質問主意書に関するこれまでのやりとり)

<以下、最初の質問主意書・答弁書・再質問主意書の順で項目ごとに並べます。答弁書がいかにいい加減なものかお分かりになると思います>
一、事件当時の人事及び組織について(1)
<最初の質問主意書>
 美保とYとが同一人物であると山梨県警が発表した平成十六年三月五日当時、以下の役職にあった者は誰か。
警察出身の総理秘書官
警察庁長官
警察庁警備局長
警察庁外事課長
山梨県警警備一課長
<答弁書>
 お尋ねの役職にあった者は、内閣総理大臣秘書官が小野次郎、警察庁長官が佐藤英彦、警察庁警備局長が瀬川勝久、警察庁警備局外事課長が五十嵐邦雄、山梨県警察本部警備部警備第一課長が丸山潤である。

一、(2)
<最初の質問主意書>
右記山梨県警警備一課長が山梨県警に異動する前の役職は何で、山梨県警に異動したのはいつか。
<答弁書>
 お尋ねの役職は、警察庁警備局外事課付兼長官官房総務課付であり、異動時期は平成十四年九月三日である。

一、(3)
<最初の質問主意書>
 その後警察庁警備局には外事情報部が新設されたと聞いているが、その時期はいつか。また、初代の外事情報部長及び当時の外事課長は誰か。
<答弁書>
 お尋ねの時期は、平成十六年四月一日である。また、お尋ねの役職にあった者は、警察庁警備局外事情報部長が三谷秀史、警察庁警備局外事情報部外事課長が五十嵐邦雄である。

二、遺体鑑定について (1)

<最初の質問主意書>
 Yが美保であれば、海中に遺体があった期間は最大限美保失踪の六月四日からYの発見された二十一日までの十七日間である。鑑定書によれば、Yは顔面に特別の外傷がないにもかかわらず十三本の歯牙が脱落していた。通常歯根膜腐敗による歯牙の脱落は最短で三ヶ月程度かかるものと理解している。法医学の権威である上野正彦・元東京都監察医務院長は歯牙の脱落について「半年以上、あるいは一年くらい経たないと。歯茎が崩れて歯の根っこと骨が緩んでしまうっていうことですから非常に長い時間かかりますよ」とテレビ局の取材に対して語っているが、十七日間で脱落が起きるというのはどのような場合であるか。
<答弁書>
 山梨県警によると、同県警察において法医学の専門家に確認したところ、歯の脱落については、例えば、海中生物による蚕食等により顔面が白骨化し、歯と歯槽骨を接着する歯根膜の融解・消失が進み、これが海底、岩礁等に接触等することにより死後早期に起こることがあるとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。また、「海底、岩礁等に接触等することにより」とあるが、山形の身元不明遺体(以下「Y」と略)の遺体の鑑定書及び添付写真には頭蓋骨が何かに接触して損傷したことを示すものはない。警察庁も同様の認識を持つのであれば頭蓋骨に損傷がないにもかかわらず十七日以内に多数の歯が脱落した具体的な実例にどのようなものがあるか示されたい。
<再答弁書>
 お尋ねの「この認識」が具体的に何を指すのか必ずしも明らかでないが、山本美保氏に係る事案については、現在山梨県警察において所要の捜査を継続しているところであり、先の答弁書(平成二十四年四月二十日内閣衆質一八〇第一八二号。以下「前回答弁書」という。)二の(1)についてから二の(4)についてまででお答えした以上の詳細を明らかにすることは、捜査機関の活動に支障が生じるおそれがあることから、差し控えたい。

二 (2)

<最初の質問主意書>
 鑑定書によればYは一部屍蝋化していたとされている。屍蝋化は冷たい海中において通気がない状態で死後三ヶ月程度して始まると理解しているが、前記上野・元院長は同じくテレビ局の取材の中で、鑑定書の写真を見て「このご遺体の写真を見る限りでは、かなりもう三か月から半年くらい過ぎたような感じを受けますよね。で、一部屍蝋化しているような感じも受けますので、屍蝋化するのには三か月以上はかからないとね、普通は」と語っているが、最大限十七日間で屍蝋化が始まるというのはどのような場合であるか。
<答弁書>
 山梨県警察によると、同県警察において法医学の専門家に確認したところ、屍蝋化は空気の遮断等により遺体に化学変化が起こり形成されるものであり、死後二週間程度で屍蝋化が発言した例があるとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。同様であるとすれば「死後二週間程度で屍蝋化が発現した例」とは具体的にどの様な例であるか。
<再答弁書>
二(1)と同じ

二 (3)

<最初の質問主意書>
 前記歯牙脱落は歯根膜腐敗によって起き、屍蝋化は腐敗しない条件で起きるが、この両者が十七日間で同時に起きるというのはどのような場合であるか。
<答弁書>
 山梨県警察によると、同県警察において法医学の専門家に確認したところ、歯根膜の融解・消失と屍蝋化は別個の現象であり、双方の現象が死後早期に同時に進行しても矛盾はないとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。同様であるとすれば歯の脱落と屍蝋化が早期かつ同時に進行した例には具体的にどのようなものがあるか。 また、 山梨県警が確認した法医学の専門家とは誰か。
<再答弁書>
前半二(1)と同じ。後半は以下の通り。
  また、お尋ねの法医学の専門家が誰であるかを明らかにすることは、今後の捜査機関の活動において関係者の協力を得ることが困難になるなどの支障が生じるおそれがあること等から、差し控えたい。

二 (4)

<最初の質問主意書>
 Yの鑑定書四ページには「頭頂部から臀部下端まで約九五?」とあり、十六ページには「右臀部下端に上右から下左に走る長さ約五・五?、幅約一・五?の創あり。創縁は整、創端は尖る (写真七・八・一二)」と記載されている。写真にある創の位置からすれば、「頭頂部から臀部下端」が座高にあたる長さを示すものであることは明らかである。その場合、Yが美保であれば遺体の身長は百六十センチメートルであるから、座高九十五センチメートル、股下高六十五センチメートルという体型となる。美保の高三のときの身長は百五十九・五センチメートル、座高は八十七・四センチメートルであるから股下高は七十二・一センチメートルになり全く別人であることは明らかだが、これを同一人であるとする根拠は何か。
<答弁書>
 山梨県警察によると、同県警察においてご指摘の鑑定書を作成した鑑定人に確認したところ、ご指摘の身元不明死体は身体の一部が離脱していたものであり、当該鑑定書には、残存する御遺体の座高ではなく、全長が記されているとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。同様であるとすれば、当該質問主意書に記した鑑定書七ページ第六項16の「右臀部下端」の創の位置(添付写真7・8・12)からしてそれが遺体の全長であるかどうかに関係なく、「頭頂部から臀部下端」は座高に匹敵するものであると考えられるが、他にいかなる見解があるのか。
<再答弁書>
二(1)と同じ。

二 (5)

<最初の質問主意書>
Yの遺留品であるブラジャーのサイズはA70であった。一方美保が通常着用していたブラジャーはB75ないしB80であった。多数の女性に確認したところではB75ないしB80のブラジャーを着用していた者がA70のブラジャーを着用することはほぼ不可能であり、できたとしても極めて無理な着用であって本人が選ぶことはあり得ないとの一致した見解を得ている。警察は美保がA70のブラジャーを着用可能であるとしているが、それは「無理をすれば着用できる」という、可能性を論じているのか。あるいは美保が実際にA70のブラジャーを着用していたことを確認しているのか。
<答弁書>
 山梨県警察によると、ご指摘の遺留品については、同県警察において関係メーカーに確認したところ、昭和五十六年に記録された山本美保氏の体型と同様の体型の方が着用することが可能なものであるとのことである。
<再質問主意書>
 (質問主意書の)趣旨は「可能性を論じているのか。あるいは美保が実際にA七〇のブラジャーを着用していたことを確認しているのか」というものである。答弁ではA七〇のブラジャーを着用していたことを確認していなかったことが明らかになった。当職は山本美保がA七〇のブラジャーを所持していなかったことを家族から確認しているが、警察庁としては山本美保がそれを所持していたことを確認しているのか。
<答弁書>
 山本美保氏に係る事案については、現在、山梨県警察において所要の捜査を継続しているところであり、前回答弁書二の(5)についてでお答えした以上の詳細を明らかにすることは、捜査機関の活動に支障が生じるおそれがあることから、差し控えたい。

三 警察庁の認識について

<最初の質問主意書>
(1)本件について、平成二十四年四月二日に開催された拉致議連総会の席上、牛嶋正人警察庁外事課長は「山本さんの事件につきましては、DNAの鑑定から漂着した遺体と一致したということでございますが、私共これをもってこの事件が解決したなどとは思っておりません。DNAが一致した上で、事件の可能性もあります。あるいは拉致の可能性も否定できるものではありません。ですので、これについても引き続き捜査をやっておるところでございます」と発言している。警察庁としては現在もYと美保が同一人物であると断定しているのか。

(2) 平成十八年十一月九日の記者会見で、当時の漆間巖警察庁長官は拉致認定要件の緩和について「拉致ではないものが一件でもあると反撃を食らう。犯罪に該当するものを拉致事案に掲げており、警察が追加するとしたら(意思に反して移送されたなどの)三要件は譲れない」と語り、拉致認定要件が厳格でなければならないとしている。一方で前記のように美保とYには警察が発表した「DNAデータの一致」という言葉以外に両者が同一であることを示すものはないように思われる。拉致認定にあたっては厳格で、拉致の可能性のある失踪者については、公開できない「DNA鑑定書」と称するもの以外同一と判断できる根拠に乏しい身元不明遺体であると断定するのはその姿勢自体が明らかに矛盾していると思うがいかがか。
<答弁書>
 警察庁としては、山梨県警察において、検視及び司法解剖の結果得られた血液型、性別、推定年齢、推定身長等に関する事項、DNA型鑑定の結果等を踏まえ、ご指摘の身元不明死体が山本美保氏の御遺体であると判断したものと承知している。
<再質問主意書>
 答弁に関し、山本美保とYが一致する蓋然性が極めて乏しいにもかかわらず警察庁も山梨県警と同様の判断をしているのか。
<再答弁書>
 お尋ねについては、前回答弁書三についてでお答えした通りである。

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2012年5月17日

明日渡辺義彦議員の再質問主意書への回答

【調査会NEWS1190】(24.5.17)

 明日18日、1186号でお知らせした渡辺義彦議員(新党きづな)からの山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件の再質問主意書への回答が送付される予定です。ことごとく「山梨県警によれば」などとしたり論点をずらしたりで、全く回答の体をなしていなかった前回の答弁書への再質問ですが、どのような回答が届くのか注目されます。

 なお、本件についてはこれと別に日弁連に人権救済申立をしていますが、この度申立人(お母さんの山本文子さん、妹の森本美砂さん、美砂さんの恩師でもある山下滋夫調査会理事及び私荒木)に対し予備審査の開始の連絡が来ています。第三者の公平な眼で結論を出してもらえるものと期待している次第です。
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2012年5月16日

中国大使の親切(?)心

 国会議員のところに中国大使から送られてきた文書です。チベットやウイグルは中国固有の領土であり、中国のおかげで発展しているのに分裂策動をしている輩がいる。そういう悪い人たちとはおつきあいしてはいけませんよとの親切な忠告(?)のようです。

 せっかくのご厚意ですから、この文書を少しでも多くの人に読んでもらったら良いのではないかと思います。ただしチベットでの焼身自殺やウイグルでの官憲の弾圧の写真も一緒につけて、ですが。

 こういうのを見ていると、先の大戦で、アメリカには負けたとしてもせめて中国共産党だけでもやっつけておけばよかったんではないかと思います。

「CHINA.pdf」をダウンロード

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2012年5月15日

弔問と救出

【調査会NEWS1189】(24.5.15)

 週刊誌に掲載された横田さんご夫妻のインタビューの中で、横田滋さんが「金正日の死亡のとき弔意を示すべきだった」などの発言をしていることが話題になっています。

 私は率直に言って横田さんの意見には反対です。日本に対する度重なる主権侵害、人権侵害を行い、自国民を弾圧し、餓死させ続けている北朝鮮の指導者に対して、口が裂けても弔意など表したくない、むしろ報復をする前に死んでしまったことが残念な位です。また、今の北朝鮮の体制からして金正日への弔意を表したところでそれが交渉の糸口になるとも思えません。

 しかし、考えてみれば最大の問題は、私などより遥かに金正日による苦痛を受けている横田さんが「弔意を示してでも対話の道を開くべき」と言わざるを得ないことにあります。政府が(あるいは私たち民間も含め日本国総体として)本当の意味であらゆる手段を尽くしているなら、あえて家族がそのような発言をする必要はないからです。

 最終的にはあの体制を変えなければ、生存している全ての拉致被害者奪還は実現しませんが、その入口は、ともかく一人でも二人でも取り返すことから始まります。そのためにはカネを使おうが裏交渉しようが、逆に武力を使おうが構わないと、私は思っています。そう考えれば、確かに金正日への弔意を表すというのも手段としてはありえたのかも知れません。わが国は昭和20年4月、沖縄戦が戦われ、本土の主要都市が無差別爆撃を受けて老若男女を問わず非戦闘員が殺害されていたとき、ルーズベルト米大統領の死亡(4月12日)に際して弔意を表していますから(もっとも、それで米国が戦時国際法違反をやめたわけではありませんが)。

 いずれにしても、横田さんの意見に賛成であれ反対であれ、問題は被害者の家族がこう語らなければならないというわが国全体の構造にあるということを肝に銘じるべきだと思います。もちろん私も例外ではありませんが。

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2012年5月11日

再質問主意書

【調査会NEWS1186】(24.5.11)

 去る4月10日に渡辺義彦衆議院議員(新党きづな)が提出した山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件の質問主意書については4月20日に答弁書が返ってきました。しかしこの内容は全く答弁になっていないため、渡辺議員は昨日再質問書を提出しました。

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特定失踪者にかかわるDNA鑑定問題に関する再質問主意書

 去る四月十日に当職が提出した質問第一八二号「特定失踪者にかかわるDNA鑑定問題に関する質問主意書」(以下「当該質問主意書」と略)に対して送付された四月二十日付答弁書につき、質問の趣旨を理解していないと推量されるため、確認を含め再度の質問が緊急を要すると考える。
従って、次の事項について質問する。
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<以下、最初の質問主意書・答弁書・再質問主意書の順で項目ごとに並べます。答弁書がいかにいい加減なものかお分かりになると思います>

二、遺体鑑定について (1)

<最初の質問主意書>
 Yが美保であれば、海中に遺体があった期間は最大限美保失踪の六月四日からYの発見された二十一日までの十七日間である。鑑定書によれば、Yは顔面に特別の外傷がないにもかかわらず十三本の歯牙が脱落していた。通常歯根膜腐敗による歯牙の脱落は最短で三ヶ月程度かかるものと理解している。法医学の権威である上野正彦・元東京都監察医務院長は歯牙の脱落について「半年以上、あるいは一年くらい経たないと。歯茎が崩れて歯の根っこと骨が緩んでしまうっていうことですから非常に長い時間かかりますよ」とテレビ局の取材に対して語っているが、十七日間で脱落が起きるというのはどのような場合であるか。
<答弁書>
 山梨県警によると、同県警察において法医学の専門家に確認したところ、歯の脱落については、例えば、海中生物による蚕食等により顔面が白骨化し、歯と歯槽骨を接着する歯根膜の融解・消失が進み、これが海底、岩礁等に接触等することにより死後早期に起こることがあるとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。また、「海底、岩礁等に接触等することにより」とあるが、山形の身元不明遺体(以下「Y」と略)の遺体の鑑定書及び添付写真には頭蓋骨が何かに接触して損傷したことを示すものはない。警察庁も同様の認識を持つのであれば頭蓋骨に損傷がないにもかかわらず十七日以内に多数の歯が脱落した具体的な実例にどのようなものがあるか示されたい。

二 (2)

<最初の質問主意書>
 鑑定書によればYは一部屍蝋化していたとされている。屍蝋化は冷たい海中において通気がない状態で死後三ヶ月程度して始まると理解しているが、前記上野・元院長は同じくテレビ局の取材の中で、鑑定書の写真を見て「このご遺体の写真を見る限りでは、かなりもう三か月から半年くらい過ぎたような感じを受けますよね。で、一部屍蝋化しているような感じも受けますので、屍蝋化するのには三か月以上はかからないとね、普通は」と語っているが、最大限十七日間で屍蝋化が始まるというのはどのような場合であるか。
<答弁書>
 山梨県警察によると、同県警察において法医学の専門家に確認したところ、屍蝋化は空気の遮断等により遺体に化学変化が起こり形成されるものであり、死後二週間程度で屍蝋化が発言した例があるとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。同様であるとすれば「死後二週間程度で屍蝋化が発現した例」とは具体的にどの様な例であるか。

二 (3)

<最初の質問主意書>
 前記歯牙脱落は歯根膜腐敗によって起き、屍蝋化は腐敗しない条件で起きるが、この両者が十七日間で同時に起きるというのはどのような場合であるか。
<答弁書>
 山梨県警察によると、同県警察において法医学の専門家に確認したところ、歯根膜の融解・消失と屍蝋化は別個の現象であり、双方の現象が死後早期に同時に進行しても矛盾はないとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。同様であるとすれば歯の脱落と屍蝋化が早期かつ同時に進行した例には具体的にどのようなものがあるか。 また、 山梨県警が確認した法医学の専門家とは誰か。

二 (4)

<最初の質問主意書>
 Yの鑑定書四ページには「頭頂部から臀部下端まで約九五㎝」とあり、十六ページには「右臀部下端に上右から下左に走る長さ約五・五㎝、幅約一・五㎝の創あり。創縁は整、創端は尖る (写真七・八・一二)」と記載されている。写真にある創の位置からすれば、「頭頂部から臀部下端」が座高にあたる長さを示すものであることは明らかである。その場合、Yが美保であれば遺体の身長は百六十センチメートルであるから、座高九十五センチメートル、股下高六十五センチメートルという体型となる。美保の高三のときの身長は百五十九・五センチメートル、座高は八十七・四センチメートルであるから股下高は七十二・一センチメートルになり全く別人であることは明らかだが、これを同一人であるとする根拠は何か。
<答弁書>
 山梨県警察によると、同県警察においてご指摘の鑑定書を作成した鑑定人に確認したところ、ご指摘の身元不明死体は身体の一部が離脱していたものであり、当該鑑定書には、残存する御遺体の座高ではなく、全長が記されているとのことである。
<再質問主意書>
 答弁で「山梨県警によると」とあるが、この認識は警察庁も同様であるか。同様であるとすれば、当該質問主意書に記した鑑定書七ページ第六項16の「右臀部下端」の創の位置(添付写真7・8・12)からしてそれが遺体の全長であるかどうかに関係なく、「頭頂部から臀部下端」は座高に匹敵するものであると考えられるが、他にいかなる見解があるのか。

二 (5)

<最初の質問主意書>
Yの遺留品であるブラジャーのサイズはA70であった。一方美保が通常着用していたブラジャーはB75ないしB80であった。多数の女性に確認したところではB75ないしB80のブラジャーを着用していた者がA70のブラジャーを着用することはほぼ不可能であり、できたとしても極めて無理な着用であって本人が選ぶことはあり得ないとの一致した見解を得ている。警察は美保がA70のブラジャーを着用可能であるとしているが、それは「無理をすれば着用できる」という、可能性を論じているのか。あるいは美保が実際にA70のブラジャーを着用していたことを確認しているのか。
<答弁書>
 山梨県警察によると、ご指摘の遺留品については、同県警察において関係メーカーに確認したところ、昭和五十六年に記録された山本美保氏の体型と同様の体型の方が着用することが可能なものであるとのことである。
<再質問主意書>
 (質問主意書の)趣旨は「可能性を論じているのか。あるいは美保が実際にA七〇のブラジャーを着用していたことを確認しているのか」というものである。答弁ではA七〇のブラジャーを着用していたことを確認していなかったことが明らかになった。当職は山本美保がA七〇のブラジャーを所持していなかったことを家族から確認しているが、警察庁としては山本美保がそれを所持していたことを確認しているのか。

三 警察庁の認識について

<最初の質問主意書>
(1)本件について、平成二十四年四月二日に開催された拉致議連総会の席上、牛嶋正人警察庁外事課長は「山本さんの事件につきましては、DNAの鑑定から漂着した遺体と一致したということでございますが、私共これをもってこの事件が解決したなどとは思っておりません。DNAが一致した上で、事件の可能性もあります。あるいは拉致の可能性も否定できるものではありません。ですので、これについても引き続き捜査をやっておるところでございます」と発言している。警察庁としては現在もYと美保が同一人物であると断定しているのか。

(2) 平成十八年十一月九日の記者会見で、当時の漆間巖警察庁長官は拉致認定要件の緩和について「拉致ではないものが一件でもあると反撃を食らう。犯罪に該当するものを拉致事案に掲げており、警察が追加するとしたら(意思に反して移送されたなどの)三要件は譲れない」と語り、拉致認定要件が厳格でなければならないとしている。一方で前記のように美保とYには警察が発表した「DNAデータの一致」という言葉以外に両者が同一であることを示すものはないように思われる。拉致認定にあたっては厳格で、拉致の可能性のある失踪者については、公開できない「DNA鑑定書」と称するもの以外同一と判断できる根拠に乏しい身元不明遺体であると断定するのはその姿勢自体が明らかに矛盾していると思うがいかがか。
<答弁書>
 警察庁としては、山梨県警察において、検視及び司法解剖の結果得られた血液型、性別、推定年齢、推定身長等に関する事項、DNA型鑑定の結果等を踏まえ、ご指摘の身元不明死体が山本美保氏の御遺体であると判断したものと承知している。
<再質問主意書>
 答弁に関し、山本美保とYが一致する蓋然性が極めて乏しいにもかかわらず警察庁も山梨県警と同様の判断をしているのか。

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 質問は5月14日月曜に内閣送付、18日金曜に回答の予定です。あらためて渡辺議員・関係者の皆様のご尽力に御礼申し上げます。

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2012年5月 6日

刑事訴訟法47条

【調査会NEWS1184】(24.5.6)

 前にも書きましたが、山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件について、古屋圭司・拉致議連幹事長は警察の幹部にDNA鑑定書の開示を求めています。

 警察はこれまで「捜査中」を理由にDNAデータの開示を拒んできました。去る4月2日の拉致議連総会では牛嶋正人警察庁外事課長が「山本さんの事件につきましては、DNAの鑑定から漂着した遺体と一致したということでございますが、私共これをもってこの事件が解決したなどとは思っておりません。DNAが一致した上で、事件の可能性もあります。あるいは拉致の可能性も否定できるものではありません」と発言しています。これが警察の公式見解で、山本美保さんと山形の身元不明遺体は同一人物であると断定する一方で、その根拠であるDNA鑑定書については「捜査中」を理由に公開しないという、極めて姑息なやり方です。

 しかし、その根拠である刑事訴訟法47条には「訴訟に関する書類は、公判の開廷前には、これを公にしてはならない。但し、公益上の必要その他の事由があつて、相当と認められる場合は、この限りでない」とあります。文字通りこれこそが「公益上の必要その他の事由があつて、相当と認められる場合」であることは明らかです。

 「可能である」というだけで実際にそうだったという理由を示せないのですから、もし警察に自信があるなら唯一の証拠とも言えるDNA鑑定書を公開するのは当然でしょう。それとも公開できない理由があるのでしょうか。

 警察の幹部は古屋幹事長には「検討します」と答えたそうですが、一刻も早く公開して様々な専門家による検討ができるようになることを期待しています。もちろんそれが理屈に合っているからと言ってそれ以外の矛盾を打ち消すことはできないはずですが。

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2012年5月 2日

報道関係の皆さんへ

【調査会NEWS1183】(24.5.2)

 10年前の9月17日、小泉訪朝で金正日が拉致を認め、10月15日には蓮池さんたち5人が帰国しました。当時の報道の過熱ぶりは覚えている方も多いと思います。

 当時私は救う会全国協議会の事務局長でしたが、あのときなるほどなあと思ったことがあります。報道は当然帰ってきている5人の動向が圧倒的な量で、死亡・未入境とされた人たちのことは極めて少なかったということです。

 考えてみれば当たり前で、「蓮池さんがあそこに行った」「地村さんがこれを食べた」というのは報道しやすくても目の前にいない横田めぐみさんら未帰還の人の報道は難しい、するとなれば家族の訴え、もっとはっきり言えば「可哀想な人たち」という報道しかできなくなる。より大事なのは帰ってきていない人なのに、報道の量は逆になってしまっていたのです。

 そんな状況では拉致問題の本質がどこにあるかなど、すっ飛んでしまうのも当然でした。当時、「これではいけない」と思っていた記者さんは何人もいましたが、いかんせん個人の努力ではどうしようもありません。ちなみに、当時は「特定失踪者」という言葉自体存在していませんでした。

 山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件も、それに接した多くの報道関係者はおかしいと思っているのですが、「いくら何でも警察が」とか「警察からの情報リークがなければ取材に差し支える」、あるいは「警察を敵に回すと何をされるか分からない」と言った理由で会社の姿勢からすれば及び腰のところが大部分です。一所懸命やろうとした人は下手をすると圧力がかかったりもしています。誰が見ても矛盾だらけで中学生でも分かるようなことでも警察相手に突出するのが怖いのだろうなと感じてきたのは私だけではありません。

 山梨県警発表以来8年、そういう状況は理解してきたので、自分は一人になってもやるつもりですから過大な期待はしていません(幸い協力してくれる人は次第に増えていますが)。しかしDNAデータ偽造事件に限らず、また拉致問題に限らず、報道に携わる皆さんがあと少し、ことの本質に迫る意志をもってがんばっていただきたいと思う次第です。

 以上、この15年間、ペンの力、映像・音声の力がいかに大きいかを感じ続けてきた者として、連休の狭間にふと思ったことを書いた次第です。ちなみに15年前の昨日は参議院での答弁を通じ、日本政府が横田めぐみさん失踪を北朝鮮による拉致の疑いが濃いと初めて答弁した日でした。日本政府はその数年前に既に情報をキャッチしていましたが、認めたのは西村眞悟議員の質問と、産経新聞、AERAをはじめとする報道の力によるものでした。

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