李英鎬解任
【調査会NEWS1213】(24.7.16)
本日の朝鮮中央通信は李英鎬総参謀長をすべての役職から解任するとの発表をしました。
また今日前原民主党政調会長に会った韓国の金星煥外交通商相は、李英鎬だけでなく国家安全保衛部長も解任されたと語ったとのこと。総参謀長と国家安全保衛部長が解任されたとなるとかなり大変な事態です。
朝鮮中央通信の発表は次の通りです。
<平壌7月16日朝鮮中央通信>
朝鮮労働党中央委員会政局会議が15日開催された。
会議では朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、政治局委員、候補委員が参加した。
会議では組織問題が取り上げられた。
会議では李英鎬を病気の関係で朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員、政治局委員、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長をはじめとするすべての職務から解任することを決定した。
これを2010年5月13日に解任された金イルチョル元国防相(当時は格下げされて第1次官)のときと比べてみると異常さが分かります。
<2010年5月13日付労働新聞>
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会決定 第6号
金イルチョル同志を全ての職務から解任することについて
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会は次のように決定する。
金イルチョル同志を年齢上の関係(80歳)で国防委員会委員、人民武力部第1副部長の職務から解任する。
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会
金イルチョル解任のときも異様に感じたのですが、それでも権力闘争に決着がついての発表という感じではありました。今回の李英鎬の解任にあたっては名前を呼び捨てにするなど、まだ権力闘争が現在進行中という感じがします。「平壌の暑い夏」がどうなるか、注目されます。明日収録の「しおかぜ」の中、あるいは北朝鮮に送っているFAXでこの点北朝鮮側に繰り返し情報を入れていく予定です。
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