« 竹島 | トップページ | 産経コラム »

2012年8月15日

平和

【調査会NEWS1222】(24.8.15)

 敗戦、正確にはポツダム宣言受諾発表の日、恒例の8・15報道がメディアに溢れました。「平和をつなぐ」など、今日の平和をこれからも続けていくというのが大部分の報道です。

 しかし思うのですが、今は本当に平和なのでしょうか。戦後の日本は本当に平和だったのでしょうか。多数の国民を拉致され、国内を工作員に蹂躙されてきたこの状態が「平和」だと言うなら、それは単に私たちが戦わなかったというだけの話です。

 確かに国家の主権も国民の人権も生命財産も侵されてきたことが「平和」であれば、半世紀以上にわたって歴代政府が拉致問題に見て見ぬふりをし続け、明らかに拉致である人も拉致と認めず、ときにはDNAデータを偽造までして故意に隠蔽しようとしたりすることも「平和を守る」ということになるのかも知れません。しかし、今でも多数の国民が囚われている状態で、それを無視し続けるというのが平和なら、そんな平和は百害あって一利なしだと思います。拉致被害者に「私たちは平和を守るためにあなたを助けることができなかった」とでも言うのでしょうか。

 拉致だけではありません。わが国は固有の領土である北方領土・竹島・尖閣諸島への不法上陸を許しています。特に北方領土と竹島は大統領の上陸であり、日本相手なら何をしても構わないというメッセージと言っても過言ではありません。もし日本が「いざとなったら戦うぞ」という姿勢を持っていればそんなことはしないでしょう。

 敗戦を「終戦」と言いつくろって自らを誤魔化し、安全は他国に任せ(実際は任せたつもりになり)ながら国中が、国民が気付かないうちにずたずたにされているという現状は決して平和とはいえないと思います。そんな平和を「つなぐ」必要などありません。

|

« 竹島 | トップページ | 産経コラム »