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2012年12月10日

労働新聞の読者欄

 11月26日付朝鮮労働党機関紙「労働新聞」4面に「読者の手紙」欄が掲載されました。タイトルは「我々の保険制度が一番です」で、内容は次のようなものです。
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 私が金日成総合大学平壌医大病院四肢整形外科に入院したのは今年の初めでした。
 正直なところ病院に入院しながら病気を治すことができるかという心配もなくはありませんでしたが、これは無駄な考えでした。
 科長先生と担当医師、担当看護員をはじめ科の全ての医療イルクンたちは私の健康を回復させるため寝ることも忘れたかのように血のにじむ努力を傾けました。
 私が手術を受けて回復治療中、ひどいショック状態に陥り生命の危機が迫ったときにはひと月近くも私の側を離れずに熱い誠を捧げてくれました。肉親でもこれ以上はできなかったでしょう。
 8歳の時母を失った私は彼らの熱い血肉の情に目頭を厚くしました。こうして私はありがたいわが国社会主義保険制度の恵沢によって一銭も出すことなく健康を回復し再び革命の哨所に立つことになりました。資本主義制度では本当に想像もできないことでした。
 私は病院を出て強盛国家建設のための誇り高い闘争に智恵と熱情を捧げる決心を強く固めました。
 本当にわが国社会主義保険制度が一番です。
                金星トラクター工場副支配人 金リョンス
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 薬を買って持って行かないと診察してもらえないという北朝鮮の一般の病院から考えると天国のようなところですが、仮に上の「投書」が本当だったとしても病院の医師や看護師が一所懸命やったということであって、保険制度とはあまり関係ないような気がします。

 そういうツッコミはともかく私の記憶が正しければ「労働新聞」に投書欄が儲けられたのは少なくとも最近ではこれが初めてです。愛読者である私もぜひ今度投書してみようと思います。

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