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2013年3月28日

政府主催海外啓発行事への参加について

【調査会NEWS1321】(25.3.28)

 5月の連休中に米国(ワシントン及びニューヨーク)で日本政府主催の拉致問題に関する海外啓発行事が行われます。

 家族会・救う会・調査会の関係者がこれに参加してスピーチや家族からの訴えを行う予定です。調査会からは代表荒木・専務理事村尾が参加、特定失踪者家族としては昭和41(1966)年8月21日に都内で失踪した小林榮さんの弟さん、小林七郎さんが参加の予定です。小林榮さんは印刷会社に勤務しており、同時期に相次いだ印刷関係者失踪のうちの一人です。なお、この人選にあたっては調査会代表荒木の責任において行いました。

 政府主催の国際啓発行事は民主党政権当時の昨年11月にジュネーブで行われ、このときは木村かほるさんのお姉さんである天内みどりさんが特定失踪者家族として参加しています。また、その準備という名目で昨年7月には藤田進さんの弟さんである藤田隆司さんがジュネーブを訪問しています。ちなみに藤田さんについてはそれ以前に国連人権委の強制的失踪作業部会での申立を行っており、ジュネーブを訪れたときは作業部会で陳述しました。翌月には作業部会としての受理が隆司さんに通知され、関係国(つまり日本と北朝鮮)に対し報告が求められています。日本政府はもちろん報告を送っていますが、北朝鮮は半年以上経った今も作業部会への報告をしていません。

 印刷関係者の拉致については全く別の情報源によって書かれた手嶋龍一・元NHKワシントン特派員の著書『ウルトラ・ダラー』にも書かれています。また、ご家族が第2次人権救済申立を日弁連に行っている日高信夫さん(昭和42年9月東京で失踪、北朝鮮で目撃情報あり)も印刷会社に勤務していました。調査会としては米国では偽札と日本人拉致の関係を中心に理解を求めていく予定です。

(写真は小林榮さん)
Kobayashi


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