朴槿恵政権、風船活動を妨害
【調査会NEWS1334】(25.4.23)
以下は先程韓国の基督北韓人連合李ミンボク代表から届いたメールです。
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今日4月23日、風向きが良いので風船を飛ばそうとしましたが、所轄の抱川警察署保安課長ら刑事たちが朝から家にやってきて飛ばすなと言うのです。
4月13日にも風向きが良かったので飛ばそうとしたのですが、警察が総動員されたかのような状態で道を塞がれ説得されました。「金日成の誕生日である4月15日の太陽節までは自制してくれ」というのでこのときは応じました。オボイ(父親)連合(保守系団体)と拉北者団体が公開的に太陽節風船行事をすると言うので北朝鮮がそこを打撃すると公言した状況であったからと理解しました。
しかし、太陽節が過ぎた今も妨げるというのは理解できません。なぜかと刑事に聞くと「北朝鮮の挑発のためだ」とのことです。そんな挑発はいつもやってきたことで、今の戦争するとかいう言葉の爆弾は99パーセント内部用であって問題がないのに…。
特に私たちの団体は静かに飛ばす団体であって何の問題もないはずなのに、です。現在警察と対峙状態ですが、このような問題を記事にして公論にしていただければと思います。朴槿恵政権になってこんなことでは話になりません。
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李ミンボクさんは脱北した科学者で、民間人で風船を使ってビラを送るプロジェクトのパイオニアでもあります。私たちのバルーンプロジェクトでは全面的に協力をいただいており、こちらからも関係者が何度も参加しています。
風船でビラを飛ばすというと、デモンストレーションのように集会で気勢を上げて飛ばすシーンがよく報道されますが、李ミンボクさんはイベントには関心がなく、風の良い時を狙って機材を積んだ車両を出し、適当なところを選んでビラを飛ばします。私自身も一緒に行ったものの風向きが悪くて飛ばせないまま日本に帰ったことが何度もあります。したがって北朝鮮が「打撃してやる」などと言っても場所が分かるはずがなく、実際にこれまでもそのようなことは全くありませんでした。
これを阻止しようとするのは、北朝鮮が戦争をするといって一番大騒ぎしていたときに対話を呼びかけた朴槿恵政権の姿勢とも一致します。国際社会が強い姿勢を示しているのに対話を呼びかけたかと思えば閣僚の靖国参拝を理由に外相の訪日を取りやめ、李明博政権のとき何の妨害もなかったビラ撒布活動を妨害したり、韓国政府は何をしようとしているのか非常に疑問に感じます。
(写真は数年前のもの。夕闇のなか北朝鮮に向かって飛ぶ大型風船)
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