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2013年4月11日

消しゴム

Missile

【調査会NEWS1328】(25.4.11)

 北朝鮮のミサイルが今日にも発射されるとか言っています(このニュースが流れる間にも発射するかも知れません)。各国のニュースでも大きく取り上げられているようですが、北朝鮮もあれだけ大騒ぎしている割には中国で観光客を呼び込もうとしたり、やっていることがちぐはぐです。そもそも泥棒に入ろうと思っている人間が「泥棒に入るのにあと1分1秒のところまで迫っている」と大騒ぎはしないものです。朝鮮戦争でも同様ですが本気で戦争するなら奇襲でしょう。

 講演などのときに良く言うのですが、小学校のとき、クラスに可愛い女の子がいて、気になるのだけど相手にしてくれない。そこでその子の筆箱を隠したり授業中に消しゴムを投げたりして気を引こうとする、あの消しゴムがテポドンだと思えば大体理屈はつきます。あまりやり過ぎると先生に言いつけられてお仕置きを食らうわけですが。

 問題は消しゴムならともかく、投げるのが爆弾だということと、国際社会というクラスには先生はおらず、せいぜいクラス委員(最近は皆平等でそういう役はないこともあるとか聞きましたが)か班長程度であることでしょう。

 そうであれば、やられる方が断固とした姿勢を持たない限り今後も「イタズラ」は止まないということです。日本も、まあ迎撃ミサイルも当たるかもしれませんが、向こうが選択できるのはミサイルだけではないので、本当に国民を守ろうとするなら「やられたらやり返す」、あるいは「やろうとしたら事前に粉砕する」という意志を持ち、実際に準備をしなければなりません。

 北朝鮮には全面戦争の能力はありません。しかし同時に自国民をいくら死なせても構わないという体制であり、それは他国民、特に敵国と思っている国の国民であればなおさらです。北朝鮮で1万人死ぬのと韓国で100人死ぬのでは、韓国の方が体制が揺らぐ可能性が大きいと言えます。その点は日本も同様です。

「専守防衛」という言葉自体が沖縄戦のように敵を国内に入れて民間人の被害を覚悟して戦うという意味であることを理解すべきだと思います。戦う意志があったなら何十年もにわたって北朝鮮に国民を拉致されていくという恥辱は味わわなくてよかったはずです。

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