私の政治手帖
西尾末廣・民社党初代委員長の著書です。容量の関係で冒頭のところだけ以下に載せておきます。全部スキャンしたファイルはご希望の方に添付ファイルで送りますのでご関心のある方はメールをいただければ幸いです。
小さな本ですが、戦後政治史の一級資料だと思います。冒頭には天皇制の問題について西尾さんが「この混乱期における天皇存在の重要なる意義については、私は確信を持ってこれを認めていたのである。私のかかる現実主義は、だからといっておざなりのその場その場のご都合主義では決して無いのである」と書いている部分があります。当時、戦前大政翼賛会にいた人間が多数占領軍に迎合したと言われますが、こういう風景は今も似たようなものかも知れません。社会主義者と皇室の問題については民社党本部の先輩でもある梅澤昇平・元尚美学園大教授の『皇室を戴く社会主義』(展伝社)にも詳述されていますが、皇室というのは保守の専売特許ではなく、むしろ私たち社会主義者こそそれを護っていくべきではないかと思います。
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