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2013年4月15日

ディズニーランド

【調査会NEWS1331】(25.4.15)

 東京ディズニーランドが今日30周年を迎えたそうです。金日成と同じ誕生日とは知りませんでしたが、昔何度かここに行ったとき、不思議な感覚にとらわれたことがあります。

 それは北朝鮮を連想したということで、特にディズニーシーの方で強く感じました。ディズニーランド関係者には大変失礼な話で、ディズニーランドには皆お金を払って日本のみならずアジア各国からもやってくるのですが、北朝鮮の方はお金を払ってアジア各国に逃げていくわけですから全く違うことは言うまでもありません。

 私が感じた共通点は「非日常性」でした。どちらも全くの作り物の世界です。北朝鮮は金日成の革命伝説から金正日の出生から全てが嘘で作られています。私は北朝鮮に入ったのは開城観光の1日だけですが、その1日だけでも色々なことを感じました。例えば開城市内を走る私たちの乗ったバスの横を無関心な顔をして歩行者や自転車が通っていました。意外ときれいな身なりなのでちょっと予想外でしたが、良く見るとその先にもっとみすぼらしい身なりをしてこちらをボーッと見ている人たちがいます。おそらくバスの周辺の通行人の多くはエキストラだったのでしょう。

 韓国の元国会議員の方と話していて、こんなことを聞いたこともあります。「南北の交流で平壌に行ったとき、市内を歩いていると公園で宴会をしている人たちがいた。しかし良く見ると飲んでいた酒はコニャックだった。それで全てがヤラセだと分かった」

 こんな話はいくらでもありますが、世界中がテーマパークの中の核やミサイルに振り回されているのは情けない限りです。何かディズニーランドのアトラクションで出てくる王様と真面目に外交交渉しているような感じすらします。そう考えるとあのアナウンサーたちもアトラクションのナレーションに聞こえなくもありません。「この館に入る者は、無慈悲に生き埋めにされるであろう」とか。

 そういえば金正恩は「遊園地総局」なんぞという組織を作ったり自分で遊園地で遊んでいるのですから、こちらもそれくらいの乗りでやったらどうでしょう。ケリー国務長官など、少しメイクすればキャラクターとして使えそうな気がします。それで北朝鮮に乗り込めば結構話し合いに応じるのでは。

 もちろん相手は本当の武器を持っているのですから、油断して良いということではありません。しかし日本で言えば迎撃ミサイルがあっても当たるかどうか分かりませんし、当たっても市街地上空あんら破片の落下だけでも相当な被害が出るはずです。国民(もちろん拉致被害者も含めて)を守るために本当は何が必要なのか考え、実行すべきだと思います。

(写真は開城の「民俗旅館」。開城観光の折ここで昼食をとりましたが、休憩時間中も門を閉め切って外に出ることは許されませんでした)
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