飯島参与
【調査会NEWS1343】(25.5.14)
飯島勲・内閣官房参与が今日平壌入りしたとのニュースが流れています。飯島氏は言うまでもなく小泉政権当時の総理秘書官として、11年前の小泉訪朝を裏から支えた人だけに儀礼的なものではないでしょう。そもそも順安空港での写真まで出ているのですから秘密でも何でもなく、逆に何かアピールする必要があるということでしょう。
私は先日の総連本部の入札に関して安倍政権が拉致被害者のうちの何人かの帰国との取引を行っていたと思っていました。それをやるとすればこの人か北村滋・内閣情報官が関わっていてもおかしくないと考えたのですが、一段落ついた後の、しかも外務省からすれば「渡航自粛地域」への渡航。外務省を無視してか、あるいは外務省も了解したのか分かりませんが気にはなります。
少なくとも北朝鮮という国の性質からすれば飯島氏のような人が好きであることは間違いないので、何らかの話し合いには乗るのかも知れませんし、あるいは飯島氏の訪朝が陽動戦術で、別のところで何かが動いているのかも知れません。とにかく今後の動きを注目したいと思います。
ところで飯島氏と言えば、1年半前、雑誌に非常に思わせぶりなコラムを書いていました。平成23年11月30日号の「プレジデント」で連載している「リーダーの掟」の72回目に「初めて明かす、小泉官邸の恥さらし」と題して書いたものです。ここではチームワークの良かった小泉官邸で、一人だけ問題のあった秘書官について、痛烈に批判しています。名前は書かれていませんが、知らない人でも調べれば誰のことか一目瞭然です。
そしてこの秘書官は、実は山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件でも主役であったのではないかという疑いが持たれている人物なのです。なぜ飯島氏がこのときになってこんな批判の仕方をしたのか、未だに気になっています。
こういう得体の知れないタイプの人は最近少ないので、善し悪しは別として人間的な興味を感じる人です。何が起きるのか、ともかく膠着状況の打開のため一石を投じてもらいたいと思う次第です。
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