市川さん・増元さん拉致に関わる新たな情報について
【調査会NEWS1347】(25.5.28)
一万キロ現地調査第15回(福岡)にご協力いただいた皆様ありがとうございました。報告についてはまとまり次第ニュースで流しますが、とりあえず26日の報告会で発表した市川修一さん・増元るみ子さん拉致に関する新証言の内容をお知らせします。
◎市川修一さん・増元るみ子さん拉致に関わる新たな情報について
特定失踪者問題調査会は今月中旬以下の情報を得た。証言者A氏は鹿児島県に住む現在60代の男性。事情により本人の氏名は明らかにできないが情報自体は重要と思われるので今回発表するものである。
昭和53年8月12日土曜日(市川さん・増元さんが拉致された日)
(1)A氏は実家、吹上から県道22号線(伊作峠)を鹿児島市内へ向かっていた。
(2)駒田集落付近で単車10台くらいにからかわれている車とすれ違う。
(3)A氏は運転席で単車を見ながら「アホが」とつぶやく。
(4)それに気付いたのか1台のバイクがA氏の車をUターンして追いかけて来た。車の窓越しに何かを叫んでいる。A氏、無視。しばらくすると1台の単車は戻っていった。「谷山の馬鹿んしが(谷山の馬鹿者が)」と独り言を言ったことをはっきり覚えている。
(5)鹿児島市での用事を終え、吹上への帰路夕日を見に浜へ行く。A氏は夕日を見るのが小さい頃から好きだったようだ。駐車場ロータリーで市川さんの車の後ろに停車。「さっきのからかわれていた車だ」と直ぐに分かった。車には誰も居なかった。
(6)小道を抜け、海岸へ向かう。小道から2時の方向、50mの海岸にねずみ色した短艇(奄美沖工作船の後部におさめられていた船とまったく同じだった)があった。その手前に昔からある伝馬船があった。
(7)プレジャーボートが女性のトイレのため海岸に寄り、伝馬船の後ろで用を足しているものと思い、その船とは逆方向へ(海正面左側)へ歩き出す。A氏は桜貝を集めるのも好きだった。
(8)小道から3,40メートル歩いたところで、浜のせり上がっている所に、海亀が移動したような跡を発見。幅1メートルくらい。浪打際から陸地(せり上がっている部分)へ続いているが、あまりにも急斜面すぎて亀が上るとは思えない。後から考えればあの急斜面をカメが登るわけがない。拉致疑惑が世間に出た後、A氏は友人達と急斜面で実験してみた。同じ跡が付いた。
(9)上まで上がってみると突然、やせ型、50歳前後、チヂミ、ステテコ姿、漁師のように日焼けした男が目の前に現れる。A氏をにらみつけるような感じ。A氏は(海亀の卵を取りに来た人だ)と直感。「亀が卵をうんじょっとごあんさ〜、あたいはいいもはんど(亀が卵を産んでますが私は要りませんよ)」とその男性に話す(このとき2人の距離は40〜50センチ)。
(10)しかしその男はA氏の言っている言葉が理解できない感じであった。男は「カメ?タマゴ?」と聞き返した。その表情に最初の気持ち悪い殺気を感じた。
※当時、海亀の卵は採取されており、最初に見つけた人が棒をその場所に刺し、自分の取り分であると印を付けていたらしい。精力剤として珍重されていた。今は保護対象。
(11)その後、男の後ろの方で砂のガサガサする音がした。A氏が「やっぱい亀が卵をうんじょっととな(やはり亀が卵を産んでいるのだな)」と視線をその方向に向けると男が視線を遮った。A氏は2度目の気持ち悪さを感じる。
(12)男が尋ねた。「これなに?」A氏の下駄履きを指さす。下駄履きを知らないはずはないのと、得たいの知れない殺気を感じたA氏は男の目から目線を外さずに「こいは下駄」と答える。
(13)男が「この辺、来るの?」と聞いたのでA氏が「よう犬を連れて散歩に」と言った瞬間男は「犬、どこ?なに?」と突然慌て出した。回りをキョロキョロして落ち着きのない様子。
(14)そこに地元の女性2人が小道から海岸へしゃべりながら入って来た。男はその方向を凝視。その時にA氏は身体を翻し「本当に卵はいいもはんで (本当に卵は要らないから)」と言って小道の方向へ向かった。この女性に聞いたところでは伝馬船の後ろにゴムボートがあったのを見ている(このゴムボートについては当時A氏は気付いていない)。
(15)市川さん・増元さん失踪から10日程して刑事がA氏に会いに来た。A氏と刑事は昔からの知り合い。A氏は途中ですれ違った暴走族の仕業だと主張したがK氏は「暴走族は関係ない。調べはついている」と言った。そして最後に「こいは北朝鮮の仕業じゃっとよ」と言った。A氏はこの時に警察は解っていたのに今現在まで何も進展していない事へ怒りを覚えている。
| 固定リンク