海保要請文書
【調査会NEWS1352】(25.6.5)
調査会では本日11:30代表荒木と役員3名が海上保安庁を訪れ、奥島高弘警備救難部管理課長に長官宛の要請文書を手交しました。
文書の内容は以下の通りです。また、合わせて提出した公開失踪者(拉致疑惑失踪者)うち海に関わる失踪者55件65人のリストは下記からダウンロードできます(6月14日訂正)。
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海上保安庁長官 北 村 隆 志 殿
海に関わる拉致被害者についての要請
平素の拉致問題に対する積極的な取り組みに心より敬意を表します。
さて、すでにご案内の通り脱北者証言に基づく報道によって海上における拉致に大きな関心が集まっています。船舶に乗船していた人の失踪は特定失踪者リストにも相当数含まれていますが、私たちも陸上で狙われていた人が海に出て拉致されたと思われるケースについては特に注意していたものの、それ以外の海上での拉致は工作船との遭遇によるものが大半と思っておりました。今回の情報に接し私たち自身も海上で船舶が狙われたケースを想定し情報を見直す必要があるものと思っています。海上での失踪はその大部分が海難事故と思われており、昔の事件については記録の残っていない場合もあるとも思われますが、拉致であれば救出と真相究明が絶対に必要であることは言うまでもありません。
本日は当会のリストにおいて、海に関わる可能性のある失踪のうち公開された失踪者(現在「拉致疑惑失踪者」と呼称)のケースをピックアップしてお届け致しました。外国で拉致された事件を別にすれば大部分の拉致被害者は海岸から何らかの方法で北朝鮮に移送されているはずですが、今回のリストはそのうち特に「海」が何らかのキーワードとして入っているものです。大部分は貴庁のリストと重複しているものと思われますが、ご家族は高齢化も進んでおり、時間の余裕がありません。ぜひ拉致の可能性という側面から再度調査を実施して下さいますようお願い申しあげる次第です。
あわせて御多忙な中恐縮ですが管区等各地の組織におかれましても失踪者家族、関係者による要請等の希望がありました場合、ご対応賜りますようお願い申しあげます。
平成25年6月5日
特定失踪者問題調査会代表 荒 木 和 博
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